男性の料理参加を促そうと「男性向け料理教室」が10月31日、鉾田市汲上の大洋公民館で開かれ、市内在住の男性18人が、同市産野菜などを使った料理作りに挑戦した。


内閣府が提唱する「“おとう飯(はん)”始めようキャンペーン」の一環で、同市では2回目の開催。参加者はこの日、市食生活改善推進員協議会(ヘルスメイト)の協力の下、6グループに分かれて、豚肉のしょうが焼きやパプリカのソテー、つみれ汁など4品を調理した。

開催に当たり、同協議会の田嵜紀子会長は「家庭で自分なりに料理して、奥さんをバックアップしていただければ」とあいさつ。同教室には岸田一夫市長も加わった。

そろいのエプロン姿になった参加者は、家庭で包丁を持ったことがなかったり、学生時代以来50年ぶりに料理したりするなど、料理に疎い人がほとんど。参加者は「くし切りってどうやるんだっけ?」「つみれの大きさはこれでいいの?」などとサポート役のヘルスメイトにたずねながら楽しそうに調理していた。

開始から30分も過ぎると、各テーブルで続々と料理が完成。参加者は自らの料理に満足そうな笑顔を浮かべ、一緒に調理した仲間やヘルスメイトと談笑しながら食卓を囲んでいた。

同市汲上の飯島武夫さん(77)は「これまで炊事洗濯を一切やらなかったが、1人で食べる時ぐらいは自分で作って、妻の助けになれれば」などと話した。

同市梶山のトニー高橋こと高橋享さん(54)は「自分で作った料理はうまい。こういう機会がもっと増えれば」と期待を寄せた。(大平賢二)