2019年11月7日(木)

《支え合う・台風19号水害》10日常陸太田 まつり中止受けライブ 被災地域にエール

「日々かりめろ」の高田梢枝さん(左)と菊池一俊さん(日々かりめろ提供)
「日々かりめろ」の高田梢枝さん(左)と菊池一俊さん(日々かりめろ提供)

常陸太田市西河内下町の国登録有形文化財「旧町屋変電所」周辺を会場に開催予定だった「行灯の赤レンガと銀杏まつり」が、台風19号の影響で中止となったことを受け、同まつりに出演予定だったミュージシャンたちが10日午前11時から、同市下河合町の「道の駅ひたちおおた」で、復興チャリティーライブコンサートを企画している。同まつりの復活とともに、被災した地域全体に音楽でエールを送る。


チャリティーライブを企画しているのは、同まつりのコンサートに出演予定だった2人組アコースティックバンドで、ツアーミュージシャンの「日々かりめろ」。メンバーの菊池一俊さん(46)は常陸太田市出身で、「地元であり、銀杏まつりには以前から出演させていただき、普段から大変お世話になっている地域。まつりの復活もだが、市内外で大きな被害があったので、被災された地域や皆さんへの励ましになり、少しでも元気が届けられたら」と動機を話す。

10日のコンサートには、菊池さんらが声を掛け、やはり同銀杏まつりに出演予定だったミュージシャン3組が加わる。

同まつりは地域活性化と旧町屋変電所保存活動の一環として、「河内の文化遺産を守る会」(檜山貞人会長)が主催し、9、10の2日間を予定していた。会場ではコンサートや農産物の販売、手作りのあんどん約1500個に明かりをともすライトアップ・イルミネーションなどを行うはずだった。

しかし会場そばを流れる里川が台風19号の影響で増水し、橋脚に流木がたまり、行き場を失った大量の水が会場に流れ込んだ。周辺の全戸が浸水し、田畑も泥に埋まり護岸壁も破壊された。

変電所の建物は被災を免れたものの、「まつり開催時に絶大な協力で支えてくれた住民が甚大な被害を受けた」(同守る会)ことや、会場準備も間に合わないとして中止を決断した。

コンサートの企画を聞いた檜山さんは「この地域ばかりでなく、常陸太田全体を応援してくれるというのでありがたいこと。会員が協力して地域の荒廃が進まないように努力していきたい」と話す。

旧町屋変電所は1909年に建設され、11年から送電を開始。56年に変電所の役目を終えた後は地域の公民館として使用。同守る会が94年から建物の活用と周辺整備に取り組んでいる。(飯田勉)



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