2019年11月8日(金)

「尊い命、大切に」 鹿嶋・大野中 交通事故遺族が講演

生徒たちに対し命の大切さを語る佐藤清志さん=鹿嶋市津賀の市立大野中
生徒たちに対し命の大切さを語る佐藤清志さん=鹿嶋市津賀の市立大野中

犯罪被害者支援に対する理解を深め、命の大切さを学んでもらおうと、鹿嶋市津賀の市立大野中学校(小畑弘美校長、生徒364人)で1日、「いのちの講演会」が開かれた。交通事故遺族が「命はとてもはかなく尊いもの。自分の命はもちろん、周りの人の命も同じように大切に思って」と訴えた。県警、県、同校主催。


講演したのは、被害者支援都民センター・自助グループの佐藤清志さん。佐藤さんは2003年、当時6歳の長女を交通事故で亡くした。長女は自転車の母親に続き青信号の横断歩道を渡る際、大型トラックにひかれた。遺体の損傷は激しく顔が認識できなかったため、佐藤さんは「踏みつぶされていなかった手の感触でしか娘を感じることができなかった」と無念そうに話した。

殺人に比べ、交通事故による死亡事故は報道では軽く扱われている印象があるといい、佐藤さんは明らかに悪質な事故は「交通事件、交通犯罪の言葉を使い、悪質性をしっかり示すことが交通死者ゼロを目指す第一歩」と主張した。

子どもたちを車の事故から守るためには「ドライバーが意識を変えること」と強調。生徒たちには「これから大人になり免許を取る皆さんも自覚してほしい」と呼び掛けた。

最後に、アメリカの詩人がつづった「最後だとわかっていたなら」の詩を朗読。大切な人を失う悲しみと、一緒にいられる時間を大切に生きようというメッセージを生徒たちに送った。

3年の谷田川智紀さん(15)は「身近な人が亡くなる悲しさを知ることができた。家族や友人を大切にしていきたい」と感想を述べた。(藤崎徹)



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