2019年11月9日(土)

《支え合う・台風19号水害》生活再建の一歩 常陸大宮 仮設入居始まる

「住む場所できて安心」

仮設住宅に入居する坂本義文、美佐子さん夫婦。住居内を確認し、安心した表情を見せた=8日午前10時5分ごろ、常陸大宮市小倉、鹿嶋栄寿撮影
仮設住宅に入居する坂本義文、美佐子さん夫婦。住居内を確認し、安心した表情を見せた=8日午前10時5分ごろ、常陸大宮市小倉、鹿嶋栄寿撮影

台風19号の被災者を支援する常陸大宮市の応急仮設住宅が同市小倉の大宮東部地区コミュニティセンター駐車場に完成し、8日から入居が始まった。久慈川の氾濫で自宅が被災した5世帯12人が入居する予定で、室内を確認した住民らがほっとした表情を見せながら、生活再建に向けた一歩を踏み出した。

入居が始まったのは、県内で初めて導入されたトレーラーハウス型の木造住宅。標準的な広さの2〜3人用は約25平方メートル。ベッドや流し台、風呂、トイレのほか、エアコンや電気オイルパネルヒーターなどを完備し、最長で2年間、提供される。

住民らは8日、市の担当者から鍵を手渡され、業者から住宅や設備の使い方などについて説明を受けた。表札となる名前入りシールを玄関に貼り、生活の新たな一歩をスタートさせた。

被災後、アパートで暮らしていた同市宇留野の坂本義文さん(82)、美佐子さん(82)夫婦は「暖かそうで住みやすい。生活の拠点ができたので、安心して畑仕事ができる」と喜んだ。11日には引っ越すという。

同市富岡の後藤幸子さん(73)、ひろみさん(44)親子は「思っていたよりも広くてきれい」と笑顔。流し台の引き出しを開けたり、ベッドに寝てみたりして住み心地を確認した。幸子さんは「炊飯器と鍋を買い、ご飯とみそ汁を作って食べたい」、ひろみさんは「生活の不安で眠れなかったが、住む場所ができ安心した。早く元の生活に戻りたい」と話した。

市都市計画によると、8日現在、市内の建物被害は全壊48棟▽大規模半壊84棟▽半壊285棟▽一部損壊104棟-の計521棟。被災者は既に県営住宅に16世帯、市営住宅に28世帯、民間賃貸住宅に4世帯が移り住んでいる。(蛭田稔)



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