2019年11月19日(火)

雪村の屋敷跡特定へ 常陸大宮 顕彰会が調査委発足

雪村顕彰会が発足させた雪村屋敷跡調査委員会の第1回会合=常陸大宮市中富町の市図書情報館
雪村顕彰会が発足させた雪村屋敷跡調査委員会の第1回会合=常陸大宮市中富町の市図書情報館

室町時代の画僧、雪村を顕彰する雪村顕彰会(冨山章一会長、約200人)は、常陸大宮市内にあったとされる雪村の屋敷跡を特定する取り組みを始めた。伝承が残る土地の発掘調査の必要性を検討するため、有識者などからなる調査委員会を10月26日に発足。来年度中に結論を出す方向だ。

雪村は水墨画で優れた作品を残し、「呂洞賓図」(大和文華館蔵)など9点が国の重要文化財に指定されるなど、美術史上の評価は極めて高い。佐竹氏の流れをくむとみられ、同市下村田地区に屋敷があったとの伝承が残っている。

「郷土の生んだ偉大な画聖」をうたう同顕彰会は、同市と雪村の関わりを明確に示すことが、今後の活動の展開に不可欠と判断。そのため屋敷跡の確定に取り組むことにした。

調査委は8人で構成。顕彰会から上久保洋一副会長ら2人が参加するほか、学識経験者として雪村研究者の橋本慎司氏(栃木県立美術館学芸課長)ら4氏、同市下村田の区長ら2氏も加わった。またアドバイザーを県文化財保護主事に委嘱した。委員長には上久保氏が就任した。

調査委員会は来年10月までに計4回開く。その間、伝承地の現地調査や地域での聞き取りなどを実施し、学術的な価値を見極め、さらに土地の権利関係を把握した上で、発掘の必要性とともに実現可能性を見極める。調査結果は、発掘可否の結論にかかわらず、報告書にまとめる予定。(佐川友一)



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