2019年11月20日(水)

台風「ふっこう割」 宿泊補助 茨城県1億3600万円

1泊最大5000円 来月中旬開始へ

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台風15号、19号の影響で宿泊キャンセルが相次いだ観光業を支援するため、政府が被災地の宿泊施設の宿泊料を1人1泊当たり最大5千円補助する「ふっこう割」について、茨城県の補助金枠が約1億3600万円に設定されたことが19日、明らかになった。茨城県の観光業は、19号で温泉旅館が浸水したりJR水郡線の一部区間が不通になったりしているほか、大子町のりんご園が風評被害に遭うなど打撃を受けた。県は補助金を原資に12月中旬の「ふっこう割」開始を目指す。

補助金は災害救助法が適用された14都県390市区町村を対象に、総額約24億5千万円が用意され、観光庁が推計キャンセル数に応じて各都県に配分した。

最多は千葉の約4億6千万円、次いで長野約4億4千万円、福島約3億5千万円など。観光庁は「実際の補助金は復旧状況もみて柔軟に調整する」としている。

茨城では30市町村が適用されているが、県は対象地域や施設をどこにするかなど、今後、事業者の意向も踏まえ詳細を詰める。県観光物産課によると、県内には約1100の宿泊施設があり、うち災害救助法適用の30市町村で約950施設が営業している。

ふっこう割は、宿泊費やツアー代金から1人1泊当たり最大5千円を割り引く。上限額は日本人客が1万5千円、外国人客が5万円で、来年3月末までの実施を想定している。

宿泊事業者や予約サイト運営業者が割引価格で販売し、差額は都県が支援。支援の原資として、政府は2019年度予算の予備費から約24億5千万円を活用した。

観光庁の推計によると、二つの台風によるホテルや旅館の宿泊キャンセルは少なくとも14都県で計45万人に達した。県観光物産課が大手旅行予約サイトに聞き取りしたところ、台風19号が本県に上陸した前日の10月11日から同31日にかけて宿泊予約のキャンセルは県内で1万6287件に上り、昨年同期の9970件と比べて約6割増えたことが分かった。

同課の担当者は「温泉旅館の露天風呂が浸水被害に遭ったり、JR水郡線の鉄橋が流されたり、観光りんご園が風評被害に遭ったりと、これから紅葉シーズンというときに本県では特に大子町の観光被害が大きかった」と説明。さらに「被災した地域だけでなく、県内全域で宿泊キャンセルが出ている状況」と話した。

県はこのほか、観光プロモーション事業として補正予算に2千万円を計上。インターネットで本県の広告を出したり、被害が大きかった地域を中心とした観光地や特産物のPR動画を作成・配信するなどして、台風被害に遭った観光業の復興に力を入れていく。(三次豪)



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