2019年12月12日(木)

鉾田南中 狂言に笑いと感動、鑑賞会 野村万禄さんと共演も

「柿山伏」で山伏が柿を盗み食いしているのを、柿の木の持ち主が見つけるシーン。会場からは笑いが起こった=鉾田市鉾田の鉾田南中
「柿山伏」で山伏が柿を盗み食いしているのを、柿の木の持ち主が見つけるシーン。会場からは笑いが起こった=鉾田市鉾田の鉾田南中

伝統芸能に触れることで子どもたちの発想力やコミュニケーション能力を高めようと、鉾田市鉾田の市立鉾田南中(安原優校長)で10日、狂言鑑賞会が行われた。全校生徒400人や保護者らが集まり、300年の伝統を誇る「萬狂言」の公演に見入った。文化庁による「文化芸術による子供育成総合事業」の一環。

演目は、柿を盗み食いしている山伏を柿の木の持ち主がからかう「柿山伏」と、留守番中に主人の言いつけを破った召使いが、その言い訳を考える「附子(ぶす)」。いずれの話も生徒は国語科で学習済み。「柿山伏」の間抜けな山伏の様子や、「附子」で召使い2人が交わす軽妙なやりとりに笑いが起こっていた。

2年生は小舞「風車」の謡(うたい)で共演。ゆったりとしたリズムに合わせ、狂言師の野村万禄さんが舞を披露した。

野村さんは「狂言は約650年の間、地震があろうが戦争があろうが途切れないで伝わってきた。普遍的な笑いが魅力」と話し、「答えが一つじゃなく、物語の続きなどを考えられるのが狂言や演劇のいいところ。きょうをきっかけに、古典芸能に触れてみてください」と呼び掛けた。

2年生の池野素晴さん(14)は「おはやしや面が華やかな能と違い、せりふや擬音語、所作などで状況を想像させていた。見る側もいい経験になった。柿山伏は活字で読むより、言葉で聞いた方がよりリアルだった」と感動を語った。(矢幡佳那子)



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