2020年1月3日(金)

自転車道 日本一へ魅力発信 誘客図る

つくば霞ケ浦りんりんロード 「ナショナルルート」第1弾に選定

霞ケ浦湖畔を走るサイクリストたち。路面には青色の矢羽根表示が記され、自転車道を案内する
霞ケ浦湖畔を走るサイクリストたち。路面には青色の矢羽根表示が記され、自転車道を案内する

目指せ、日本一の自転車道-。桜川市から潮来市までを結び、霞ケ浦を周回する自転車道「つくば霞ケ浦りんりんロード」(全長約180キロ)が2019年11月、国土交通省から「ナショナルサイクルルート」の第1弾に選ばれた。「日本を代表する自転車道」の一つとして、国内だけでなく世界に発信される。平たんで走りやすく、筑波山や周辺の市街地とつながる自転車道は、今や本県が誇る観光施設と言える。県は道路整備に加え、「写真映え」する撮影スポット整備や案内看板の設置に取り組み、魅力向上を図る。さらに魅力を上げるにはもてなしの充実も不可欠。ナショナルルート指定までの経過と共に、沿線の魅力に迫ってみた。 (黒崎哲夫)

つくば霞ケ浦りんりんロードの誕生は、土浦市と岩瀬町(現桜川市)を結ぶ筑波鉄道が1987年3月に廃線となったのがきっかけだ。県地域振興課によると、沿線6市町村が約40キロの線路跡を自転車道に転換するよう県に求め、91年から整備に着手した。愛称は公募の結果、93年に「つくばりんりんロード」と決まった。

順次整備が進んだりんりんロードは、2002年に全線供用を開始。これと並行し、土浦市から潮来市までを結ぶ「霞ケ浦自転車道」も00年から整備が始まった。

自転車観光熱の高まりを受け、県は15年、自転車道沿線の7市と「広域レンタサイクル(貸自転車)」を実証実験として始めた。16年4月には、二つの自転車道をつないだ「県道桜川土浦潮来自転車道線」を路線認定。広域レンタサイクルも本格稼働に入る。公募していた自転車道の名称は同年7月、「つくば霞ケ浦りんりんロード」となった。同年、旧筑波鉄道跡と霞ケ浦の湖岸道路を結ぶ工事が完成し、11月に全線開通式が開かれた。

17年5月、自転車を通じた観光振興「サイクルツーリズム」などを推進しようと、自転車活用推進法が施行される。ここから自転車観光の動きはさらに加速する。

18年3月には、JR土浦駅ビル(土浦市)の「ペルチ土浦」が「プレイアトレ土浦」にリニューアル。サイクリング拠点として開業した。同4月、自転車を乗せて観光船が運航する「広域サイクルーズ」がスタート。つくば霞ケ浦りんりんロード利活用推進協議会が同7月、県と沿線14市町村などにより発足し、シンボルマークなどを決めた。

「ナショナルサイクルルート」は国土交通省が19年9月に創設。同年11月、第1弾としてつくば霞ケ浦りんりんロード、しまなみ海道サイクリングロード(広島、愛媛両県)、ビワイチ(滋賀県)の3ルートを選んだ。

ナショナルルート指定について、大井川和彦知事は「しまなみ、ビワイチと並んで第1次ルートの指定を受け大変ありがたい。東京に近く、平たんで走りやすいコース。サイクリング拠点施設やサイクリングホテルの整備も進めている。ぜひ国内外から多くのお客さまにおいでいただけるよう、しっかりサイクルツーリズムを推進していく」とコメントした。

★つくば霞ケ浦りんりんロード

旧筑波鉄道跡の「つくばりんりんロード」と霞ケ浦湖岸の市町村道などを一体化した自転車道。2016年7月に名称を決めた。総延長約180キロ。ルート案内や注意喚起の路面表示を整備し、全線がほぼ平たんで初心者でも走りやすいのが特長。「県道桜川土浦潮来自転車道線」の土浦市内の結節点を整備し、16年11月に全線開通した。広域レンタサイクル、JR土浦駅直結のサイクリング拠点施設などを整備し、手ぶらでのサイクリングも可能。

ナショナルサイクルルート 2017年5月施行の自転車活用推進法に基づき、自転車を通じた観光振興「サイクルツーリズム」を推進し、世界に発信する新たな観光価値をつくり出そうと国が制定。国土交通省は19年11月、第1弾として、つくば霞ケ浦りんりんロード(約180キロ)、しまなみ海道サイクリングロード(広島、愛媛両県、約70キロ)、ビワイチ(滋賀県、約190キロ)の3ルートを選んだ。指定にはルートに関する魅力、安全性、休憩場所、情報提供などの要件を満たす必要がある。



次の記事:県立こども病院の看護補助者など44人感染 公立校教員や男児も

全国・世界のニュース

2020 年
 12 月 4 日 (金)

メニュー
投稿・読者参加
サービス