2020年1月14日(火)

ニセ電話詐欺「だまされたふり」逆手に つくばでも3250万円被害

県警、注意呼び掛け

ニセ電話がかかってきた市民に対し、警察がだまされたふりを依頼し、現金などの受け渡し場所に現れた受け子を摘発する「だまされたふり作戦」を逆手に取ったニセ電話詐欺の被害が全国で発生している。犯人は警察官をかたって作戦の協力を依頼すると見せかけ、送金させている。県内でも4日、つくば北署がつくば市内で3千万円以上の被害が出たと発表した。県警ニセ電話詐欺対策室は「警察が現金やキャッシュカードを預かったり、送らせたりすることは絶対にない」と注意を呼び掛ける。

「犯人を捕まえたいので、だまされたふりをして送金して」-。同市内の高齢女性が9月ごろから、警察官をかたる男らに現金計約3250万円をだまし取られる事件が発生した。

初めに女性方に「ニセ電話詐欺に注意して」と詐欺の相談窓口を伝える電話があった。翌日、女性の親戚を名乗る男から「不倫相手を妊娠させた。示談金を工面して」とニセ電話を装った電話があり、不審に思った女性が相談窓口に電話をかけると、だまされたふりをして送金するよう指示された。

だまされたふり作戦を逆手に取ったニセ電話詐欺事件は全国的に発生。同対策室は「市民と警察との信頼関係を揺るがす手口」と指摘し、作戦協力を依頼するのが難しくなることを懸念している。

窃盗を含まないニセ電話詐欺の摘発人数のうち、だまされたふり作戦による摘発は2018年が17人で約32%を占めた。14年は16人で約84%、17年は28人で約46%に上り、着実に実績を挙げてきた。同対策室は「犯人に対し、だまされたふりをしているかもしれないという警戒心を与えられる」とし、作戦が犯行を抑止する効果もあった。

同対策室は「逆手に取った手口があることもしっかりと周知しながら、作戦への協力を呼び掛けたい」としている。(今井俊太郎)



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