2020年1月14日(火)

ツムラが茨城工場に新製造棟 ロボット技術導入し漢方薬、生産増強へ

第3SD棟に導入されたロボット=阿見町吉原
第3SD棟に導入されたロボット=阿見町吉原

漢方薬大手のツムラ(東京)が漢方薬の市場拡大に対応するため茨城工場(阿見町吉原)に建設を進めていた新製造棟が完成し、4月から稼働開始する。ロボット技術の導入で生産能力を増強するとともに、自動・省力化して労働生産性向上を図った。

新製造棟「第3SD(スプレードライ)棟」は17年9月に着工。鉄骨造り7階建てで、延べ床面積は8461平方メートル。総投資額は約160億円。

同棟では生薬を切栽し、配合比に基づいて調合した後、抽出したエキスを濃縮して瞬間的に乾燥させ、漢方薬の中間製品であるエキス粉末を製造する。生産能力は既存の第1、第2SD棟が1ライン当たり年間800トンなのに対し、同棟は同千トンとなる。

製造工程では生薬の切裁や容器への投入、運搬など、各工程でロボット技術を導入。容器から原料をかき出す作業などで新たにロボット化を図った。エキス捕集室の容器搬送には筑波大発ベンチャーのサイバーダイン(つくば市)のロボットを採用した。

同社の国内工場は茨城工場と静岡工場(静岡県藤枝市)の2カ所。多品種少量生産の静岡工場と比べ、茨城工場は少品種大量生産に特化した拠点として医療用漢方製剤の「大建中湯」「六君子湯」など約40品目を生産する。18年度はエキス粉末約2千トン、エキス顆粒(かりゅう)約6300トンを生産した。

高齢化や医療現場での漢方薬の浸透などで市場は拡大している。同社の担当者は「(漢方製剤は)堅調に伸びてきており、生産能力の増強が必要と判断した」としている。(長洲光司)

完成したツムラ茨城工場の第3SD棟=阿見町吉原
完成したツムラ茨城工場の第3SD棟=阿見町吉原


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