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守谷高・北沢教諭 教え子に南極紹介 テレビ会議で授業

テレビ会議システムで昭和基地から「南極授業」を行う北沢佑子さん=県立守谷高
テレビ会議システムで昭和基地から「南極授業」を行う北沢佑子さん=県立守谷高


第61次南極地域観測隊に同行している県立守谷高教諭、北沢佑子さん(33)が27日、昭和基地と同校をテレビ会議システムでつないだ「南極授業」を実施した。北沢さんは約1万4千キロ離れている教え子らに、普段見る機会のない南極の様子を紹介。生徒たちは「南極の自然が豊かだと分かった」「世界観が広がった」「自分も行ってみたい」などと感想を話した。

北沢さんは理科の教師で生物が専門分野。昨年度、国立極地研究所が公募する「教員南極派遣プログラム」に応募し、観測隊同行者に選ばれ、昨年11月下旬に日本を出発した。

授業には全校生徒約670人が参加。体育館のスクリーンに北沢さんの姿が映ると、大きな歓声が上がった。北沢さんは南極の自然や現地での暮らしを伝え、ペンギンなどさまざまな生き物を紹介。南極での食物連鎖や生態系について説明したほか、プランクトンが冷たい海に行くほど数が多いことなどを教えた。

最後は観測隊との行動で感じた「人のつながり」について語り、「つながりに感謝し、強く実感している。皆さんも誰かと幸せを共有できるすてきな大人になってほしい」と伝えた。1年時に北沢さんのクラスだった2年生の小川莉花(りんか)さん(17)は「生徒を元気づけてくれる心の強い先生。普段の元気そうな姿で良かった。帰ってきたらお疲れさまと伝えたい」と話した。

同校によると北沢さんは3月下旬に学校へ復帰するという。(高阿田総司)

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