2020年1月31日(金)

土浦の市道 朝夕渋滞、観光に影響も

荒川沖木田余線I期工事 国の補助金減、用地未買収 4車線化2年ずれ込み

荒川沖木田余線と国道354号との交差点付近から見た大渋滞。市内方面(写真右手)へ車列が延々と続いているのが車のテールランプで分かる=24日午後6時半ごろ、土浦市木田余
荒川沖木田余線と国道354号との交差点付近から見た大渋滞。市内方面(写真右手)へ車列が延々と続いているのが車のテールランプで分かる=24日午後6時半ごろ、土浦市木田余

来年度完成を目指し整備が進められてきた土浦市の市道「荒川沖木田余線」拡幅工事(I期)が、2年ほどずれ込む見通しとなっている。国からの補助金が減っているのと未買収用地が残るのが主な理由。工事は国道354号との分岐点から県流域下水道事務所へ至る1.3キロの完全4車線化。国道へ向かう側は既に2車線化済みだが、事務所方面側は1車線。そのため1車線側では朝夕など、慢性的な渋滞が起きている。

夕方、ハス田に囲まれた市道は、国道から市内へ向かう車で長い列ができる。週末の金曜ともなると、国道との分岐点近くまで列が延びることも。進入を諦め国道から迂回(うかい)しようとする車が増え、国道も渋滞を起こすことがある。

さらに心配されているのが「つくば霞ケ浦りんりんロード」への影響。国道とほぼ並行して霞ケ浦湖岸を走る同自転車道は、車道との供用部分も多い。実はそこから県流域下水道事務所前で荒川沖木田余線に合流できる「抜け道」があり、渋滞を避けようと自転車道を使う車が少なくない。

「4年ほど前に土浦協同病院が霞ケ浦湖畔近くに移転してからは、自転車道を抜けてくる車が増えたと思う。道は狭いのに結構スピードを出すので、自転車は走りにくそうだ」(地元住民)との声もある。

荒川沖木田余線は、土浦市東部における幹線道路。JR常磐線を挟み西部を走る国道6号と並んで、市を南北に縦断する大動脈だ。

ただ今回の拡幅工事が完了しても、直ちに渋滞が解消するかは分からない。というのも、県流域下水道事務所から土浦駅東口方面に向かって、まだ1キロの1車線区間拡幅工事(II期分プラス県道)が残っているからだ。

事務所前まで2車線化すれば、そこから右折して市内に入っていける道もあるので、渋滞が分散されると期待する見方もある。だが直進車が多い現状からすると効果は未知数だ。

第II期工事の完成目標年度はまだ決まっていない。市は現在、I期工事と並行してII期着手への準備作業を進めている。県道部分を管理する県との擦り合わせを行い、市道と県道同時に着工できるよう、調整を急いでいる。

県議時代、議会でこの問題を取り上げてきたという安藤真理子市長は「渋滞が慢性化すれば市東部の霞ケ浦総合公園など、霞ケ浦湖岸の観光名所に北側(国道)から向かおうとした人たちが敬遠してしまうかもしれない」と、懸念を強めている。(藤崎和則)



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