2020年2月11日(火)

新型肺炎 マスク不足続く 茨城県内工場フル稼働も需要に追い付かず

マスクが品切れとなった山新グランステージ水戸ホームセンターの売り場=10日午後、水戸市酒門町
マスクが品切れとなった山新グランステージ水戸ホームセンターの売り場=10日午後、水戸市酒門町

新型コロナウイルスによる肺炎拡大を受けて茨城県内小売り店でもマスクが品薄となり、数量を制限して販売するなど、対応に追われている。医療用を生産する工場は増産体制を取っているが、急激に増えた需要に追い付かず、不足解消がいつになるかは見通せない状況だ。

水戸市酒門町の「山新グランステージ水戸ホームセンター」は3日、マスクと消毒液が品切れとなった。1週間ほど前から品薄状態が続いていたという。それでも買い求める客は後を絶たず、マスクの入荷に関する問い合わせは1日当たり数十件に上っている。

同店では、インフルエンザ対策として昨年末から衛生用品の在庫の確保に努めてきたが、1月末から需要が急増した。6日午後には10枚入りマスク800箱を1家族1箱に限定して売り出したものの、翌7日午後には品切れとなった。マスクの売り上げは、2月初旬の5日間で前年同月の1カ月間分を上回った。

同店の担当者は「提供したくても手段がない。申し訳ない気持ちだ」と肩を落とした。

医療機関への影響も懸念される。病院や診療所、調剤薬局向けの卸売業者でつくる県医薬品卸業組合の担当者は「各社とも(顧客から)問い合わせや受注残はあると思うが、メーカーから入ってこないので納められない。いつ入ってくるかも分からない」と嘆く。

こうした状況を受け、マスクメーカーは生産体制を強化。不織布大手の日本バイリーン(東京)は、古河市北利根の工場を2月から土日返上でフル稼働させている。

同工場は医療従事者が感染症対策として使う高機能マスクなどを生産しているが、これまで取引のなかった中国の商社から「すぐにでも送ってほしい」などとの問い合わせが増え、連日のように数百万枚単位での注文が入っているという。

担当者は「生産ラインに余裕があったわけではなく、2倍、3倍に増やすというわけにはいかない」と説明。「できるだけのことをしていきたい」としつつ、今後については「感染の行方次第だが、今の状況では先が見えない」と話した。(長洲光司、小野寺晋平)



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