2020年2月14日(金)

《論説》梅まつり開幕へ 万全の体制で受け入れを

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早春を彩る第124回水戸の梅まつりと第47回筑波山梅まつりが15日開幕する。

偕楽園と弘道館を舞台に開かれる水戸の梅まつりは、歴史が息づく園内を散策しながら約100品種、3000本の梅の花を楽しむことができる。筑波山中腹に広がる梅林で開かれる筑波山梅まつりも今月から3月にかけて約1000本もの梅が花を咲かせ、山麓に広がる田園風景とともに絶景を誇る。どちらの梅まつりにも毎年多くの観光客が訪れている。

ただ今年は新型肺炎が拡大し、観光客の出足にも影響するのではないかという懸念もある。受け入れには万全を期し、おもてなしの心で温かく迎えたい。

今年の水戸の梅まつりはこれまでとは異なる。メイン会場となる偕楽園は昨年11月に県外客を対象に有料化となって以降、初の梅まつりとなる。まつり期間中は県民も有料となる。このため料金所が設けられる四つの入園口付近で大勢の観光客が入園を待たされて滞留するのではないかと心配されている。有料化を知らずに来園する観光客がいることも想定され、混雑して長時間待されるようなことがあれば不評を買いかねない。

偕楽園の入園口は東門、南門、表門、吐玉泉の4カ所がある。このうちJR偕楽園臨時駅から最も近い東門付近は飲食店や茶屋、土産店などが多くあることから例年多くの観光客が滞留している。このため東門付近の日中の混雑緩和は円滑なまつり運営では欠かせない課題となっていた。

公園を管理する県は、主に観光バスが到着する「千波湖西駐車場」や「偕楽橋スロープ上」「偕楽園臨時駅前」に入園券を事前に購入できる臨時券売所を設ける。各料金所の販売員も増やし、観光客のスムーズな入園を促すことにしている。有料化を知らせる案内板設置や誘導員の拡充なども図り、観光客が不快な思いをせぬよう心配りをしたい。

楽しみにやってきた観光客にとって待たされるにも限度はあろう。また来年も来たいと思ってもらえるよう誘導には細心の心配りをし、速やかな入場を実現したい。梅まつり終了後には検証作業をし、来年の参考とすることも求められよう。

多くの観光客でにぎわう梅まつりはまた、観光客に梅まつり会場周辺の文化施設などを巡ってもらい、まちの魅力を広く知ってもらう絶好の機会でもある。

水戸市は「偕楽園と弘道館がメインではあるが、水戸を訪れた方に水戸のまちを周遊してほしい」と、まつりのピーク時の土日の4日間、「観光漫遊バス」と銘打ち、昔懐かしいボンネットバスとレトロバスの2台を無料で運行することにしている。

レトロバスはNHKの連続テレビ小説「ひよっこ2」や大河ドラマ「いだてん」に登場した車で、レトロ感たっぷりの雰囲気を味わいながら市内の観光施設などを巡る。ほかにも民間バス会社が共同で運行する1日フリーきっぷや優良乗務員が案内するタクシーもある。JR東日本水戸支社も最新の観光情報アプリを配信している。

つくば市でも梅林-筑波山神社間を無料でワゴン車を運行し、梅林だけでなく筑波山散策を楽しんでもらうことにしている。

梅だけでなくまちの魅力も伝えて、本県を繰り返して訪れるファンづくりを進めたい。



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