2020年2月14日(金)

あおり運転摘発1.8倍 昨年236件 茨城県警、取り締まり強化

茨城県警が2019年、車間距離を詰め過ぎる「あおり運転」などによる道交法違反(車間距離不保持)で摘発した件数は前年比1.8倍の236件に上ったことが13日、県警への取材で分かった。あおり運転など危険なドライバーの取り締まりを強化したことが摘発増加につながったとみられる。左側から追い越すなどの道交法違反(追い越し方法等違反)での摘発も109件と前年よりやや増加。「強要」など刑法適用は3件あった。

県警交通指導課によると、車間距離不保持の摘発件数は19年が236件(一般道11件、高速道路225件)で、18年の131件より105件増えた。過去5年間の摘発件数をみると、15〜17年は30件前後で推移してきたが、18年から3桁に伸びている。

車間距離不保持は、高速道路での違反点数が2点で、反則金が大型車1万2千円、普通車9千円。ほかの道交法違反は、追い越し方法等違反は109件(前年比14件増)、進路変更禁止違反は5件(同4件増)だった。

刑法適用の3件は、19年8月に守谷市の常磐道で起きたあおり運転殴打事件など。同事件では、被害男性の車を無理やり停車させたなどとして「強要」を適用。40歳代の男を逮捕した。残り2件は「暴行」で、10月に1人を書類送検、11月に60歳代の男を逮捕した。

あおり運転は17年に神奈川県の東名高速道路で、無理やり停止させられた車の夫婦にトラックが追突し死亡した事故を機に社会問題化。18年以降、全国の警察が取り締まりを強化した。

同課は「あおり運転は重大な事故を招く。一人一人が、思いやりのある運転をしてほしい」と呼び掛けている。

一方、警察庁によると、全国の警察が摘発した道交法違反(車間距離不保持)は前年比2040件(約15.7%)増の1万5065件だった。このうち高速道路が9割以上の1万3787件だった。

警察庁は厳罰化に向けて道交法にあおり運転を新たに定義し、違反1回で即免許取り消しのほか、懲役刑を設ける改正案を今国会に提出する予定だ。

警察庁によると、あおり運転に対し自動車運転処罰法の危険運転致死傷罪(妨害目的)を適用したケースは33件(前年比8件増)。刑法適用は44件(同15件増)で、内訳は「暴行」が34件、「傷害」が7件、「威力業務妨害」が2件、「強要」が本県の1件だった。

道交法は交通の危険を著しく生じさせる恐れがある運転者を「危険性帯有者(きけんせいたいゆうしゃ)」として最長180日の免許停止にできると規定。19年中の適用は52件(同10件増)だった。(今井俊太郎)



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