2020年3月7日(土)

《新型コロナ》つくば、休校中登校開始 給食巡るデマに市長「悪意ある」と一蹴

席を離し、対面を避けて給食を食べる児童ら=6日午後、つくば市立竹園西小、吉田雅宏撮影
席を離し、対面を避けて給食を食べる児童ら=6日午後、つくば市立竹園西小、吉田雅宏撮影

新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、つくば市で6日、市立小中学校と義務教育学校の計45校が臨時休校になった。市では共働き家庭などの児童の居場所を確保するため、23日まで自由登校とする独自の対応が取られた。初日の6日は、登校した児童らが席を離して自主学習に取り組んだり、校庭で運動したりして過ごす姿が見られた。市によると、小学校で半数近くの児童が登校を希望したという。

■保護者ら歓迎

同市竹園の市立竹園西小(児童775人)。午前中、低学年を中心に次々と児童らが登校してきた。同校では約3割に当たる253人が臨時休校中の登校を希望。児童らは手洗い、うがいをして、消毒液を手に付けてから各教室に入って行った。

小学1年の男児を送ってきた母親(39)は「共働きで家に面倒を見る人がいないので、自由登校はすごくありがたい」と話し、勤務先に向かった。

登校人数は学年ごとにばらつきがあるため、児童らは校内で1教室10人前後になるよう割り振られた。児童らは席の間隔を1メートルほど空けて座り、用意された算数や国語のプリントに取り掛かったり、校庭で散歩したりして過ごした。

■半数近く希望

臨時休校の政府要望を受け、休校期間中の小中学校を自由登校としたのは県内で同市のみ。同校を視察した五十嵐立青市長は「市内には医療従事者など仕事を休めない保護者も多く、市民生活を支えるためにも必要と考えた」と説明した上で「コロナウイルス感染者が出れば直ちに変更する場合もある」と話した。

自由登校は午前8時〜午後3時まで。放課後は学童保育も通常通りある。臨時休校の期間は当初、24日までだったが、同日に修了式を開くことが決まり、23日までとなった。

市教育指導課によると、期間中に小学校に登校を希望した児童数は7034人で全体の47.3%だった。中学校は740人の生徒が希望し全体の12.5%だった。市の担当者は登校しない児童生徒について「(登校している子と)学習内容に差が出ないように配慮している」と話した。

■ネットにデマ

希望者には午後、給食も提供された。同校では、児童全員が対面しないよう一方向を向いて着席。各自で机などをアルコール消毒した上で配膳し、指導通り、静かに黙々と食べていた。

菊地智之校長は「家庭でできることを学校でしている。子どもたちの面倒を見られない家庭にケアできている」と話した。

一方、市によると、休校中の給食を巡り、市内でうその情報がインターネット上で流されているという。「今後、毎日2万人分作り、1万食以上のロスが出る」などといった内容で、五十嵐市長は「休校期間中に2万食作り続けることはなく、悪意ある情報だ」と一蹴した。

県内は6日、全市町村の公立学校で臨時休校に入った。つくば市の自由登校とは別に、休校中に小学校で児童を受け入れる動きも広がっている。同日現在、水戸市と龍ケ崎市、結城市、下妻市、八千代町が児童の受け入れを決めている。(吉原宗康)



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