2020年3月8日(日)

《新型コロナ》茨城県内の子ども食堂、対応さまざま 感染防止、休止相次ぐ 開設拡充、宅配弁当も

小学生に昼食を提供する大洗町の「寺子屋食堂」=7日、大洗町磯浜町
小学生に昼食を提供する大洗町の「寺子屋食堂」=7日、大洗町磯浜町

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、子どもに無料や安価で食事を振る舞う「子ども食堂」の休止が茨城県内でも相次いでいる。感染防止のための対応で、行政からの自粛要請で休止を決めた例もある。一方で子どもに居場所を提供しようと食堂の開設日を増やしたり、支援が必要な子に弁当を届けたりする団体もあり、対応はさまざまだ。

6日から公立小中学校の臨時休業が始まった大洗町。同町磯浜町の大洗カジキミュージアムに併設された「寺子屋食堂」では7日正午すぎ、小中学生約10人が食卓を囲んでいた。

もともと毎週土曜に夕食を提供していたが、休校措置を受けて施設を毎日開放、昼食も無料提供することにした。この日はいなりずしや唐揚げ、卵スープなどを振る舞った。

運営する「NPO大洗海の童」の篠崎健一さんは「一斉休校で給食もなくなった。食事や居場所に困っている保護者や子どもは多いので少しでも貢献できれば」と話す。春休みが終わるまで続けるため、食材の提供など広く協力を呼び掛けている。

子ども食堂は県内26市町村に65カ所ある。だが「子ども食堂サポートセンターいばらき」によると2月以降、県内でも休止する動きが増加。運営団体からは「栄養ある食事が取れているか心配」との声が寄せられている。

鹿嶋市社会福祉協議会は2月末、市内で子ども食堂を運営する団体に活動休止を依頼。3月中の開催は市内6カ所のうち1カ所にとどまり、「公民館が休館で活動できない」との声も上がる。土浦市でも市内6カ所のうち市社協の直営分を含む4カ所が3月中の休止を決めた。

同センターを運営する茨城NPOセンター・コモンズの大野覚事務局長は「引きこもりなど支援が必要な子どもと地域のつながりが切れてしまう恐れもある」と影響を懸念する。

制約がある中で支援を続ける団体もある。

「NGO未来の子どもネットワーク」(龍ケ崎市)は感染リスクを避けるため子ども食堂を休止し、3日から手作り弁当の宅配に切り替えた。特に支援が必要な生活困窮世帯向けに計50食を用意。週2回、次の宅配日までの食事となる缶詰や乾麺などと一緒に提供している。

笠井広子代表は「自宅を回るので生活支援が充実する利点はある」とした上で「休校期間中に生活リズムの乱れやゲーム依存度が高まる心配があるので大人が介入する必要性を感じている」と話す。一方で、ひたちなか市表町のカフェ「cafe tamariba」を運営するひたちなかまちづくり会社は、テークアウトに限った「お持ち帰り子ども食堂」を9日から実施し、カレーを1杯100円で販売する。同社は「子どもたちに笑顔になってもらい、街を少しでも明るくできれば」としている。(戸島大樹、松浦かえで)



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