2020年3月19日(木)

《新型コロナ・影響》阿見町議選、選挙活動一変 出陣式や演説取りやめ、エア握手も

支持者(右)と触れずに両手を組む「エア握手」をする立候補者(左)=阿見町中央
支持者(右)と触れずに両手を組む「エア握手」をする立候補者(左)=阿見町中央

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、茨城県内の選挙風景が一変している。17日に告示された阿見町議選では、感染を防ぐためとして、出陣式や街頭演説を取りやめる陣営が相次いだ。集会を開いたり街頭に出たりして政策をアピールする従来の選挙活動は、候補者にとって有権者に顔を売る絶好の機会。しかし不特定多数の人と触れ合うことにもなり、感染リスクを負う。握手も、ほとんどの候補者が自粛しており、ウイルス禍がなじみの選挙風景を変えている。

「選挙ではコロナウイルスに対して、どのような対応を取るのかも問われている」

ある男性候補者は告示前に出陣式や街頭演説、握手をしない方針を決めた。休校中で自宅待機する子どもたちにも配慮し、選挙カーでの街宣もしない。「異常事態の中で行われるため、選挙スタイルを大幅に変えなければならない」と、チラシやポスターを中心に政策を訴える戦法に切り替えた。

同町議選では、立候補した22人のうち約半数が、出陣式や街頭演説、集会を取りやめた。感染リスクがある接触を避けるため、今回はほとんどの候補者が握手をしていない。終息が見えない中、従来の選挙活動はできないという判断だ。

こうした選挙活動で特に厳しくなるのが、知名度のない新人候補とされる。出陣式と街頭演説、握手を取りやめた新人の男性候補者は「社会の情勢を見て判断した。苦渋の選択だった」と語る。政策などをアピールする機会が極端に減ってしまうことから「はっきり言って厳しい」と明かす。

従来の選挙活動を行う候補者も感染防止には細心の注意を払う。出陣式は出席者を限定するなどして規模を縮小。席の間隔を空けたり、マスク着用を徹底したりして工夫を凝らした。街頭演説は、場所や時間を事前に告知せず実施。皮肉にも人が集まらない配慮をしてアピールの場をつくる。

中には、相手と距離を取り自分の両手を握ることで握手のふりをする「エア握手」で、触れ合いを求めてくる有権者に対応している候補者もいる。

町選管も22日の投開票に向け厳戒態勢を敷く。期日前を含めた全投票所と開票所に消毒液を設置。記載台も間隔を開けて配し、小まめに消毒する。投票で有権者が使う鉛筆も使い捨てのクリップペンシルに変えた。(秋葉凌)



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