2020年3月26日(木)

《東京五輪延期》会場や催し、調整急ぐ 課題整理、ボード撤去 茨城県庁

東京五輪延期を受け、サッカー競技の壁面広告に示されていた開催日部分をシールで覆う県職員ら=25日午後、県庁、菊地克仁撮影
東京五輪延期を受け、サッカー競技の壁面広告に示されていた開催日部分をシールで覆う県職員ら=25日午後、県庁、菊地克仁撮影

東京五輪の1年程度の延期が決まってから一夜明けた25日、茨城県は、サッカー競技会場や他国の事前キャンプに関する調整など、今後想定される課題の整理に取り掛かった。開幕までの時を刻んでいた県庁のカウントダウンボードなどを撤去。先の日程が不明のまま関係各所に延期を伝える連絡にも追われた。

県オリンピック・パラリンピック課の鷹羽伸一課長は「具体的な日程が決まらないと何も対応が決められない。今できることは、とにかく想定し得る課題の整理だ」と話した。サッカー競技会場の県立カシマサッカースタジアム(鹿嶋市)の使用についてJリーグなどと調整が必要で、15競技でひたちなか市や水戸市内を拠点に事前キャンプを張るベルギー選手団に絡む調整も必要になった。

県内16市町で行う予定だった聖火リレーについても、施設の整備業者や非常時に備える消防署に中止を伝えた。

五輪に合わせた企画も変更を余儀なくされる。大画面での競技観戦やステージイベントなどがある「ライブサイト」を大会期間中に県庁と同スタジアム周辺で行う予定だったが、出演者や出店者らに延期を通知し調整し直す。開催を検討していたeスポーツの国別対抗戦も、実施の有無も含めて練り直す。

県庁2階県民ホールで開催までの残り日数を知らせる「カウントダウンボード」は25日朝、職員数人がかりで撤去した。1階に掲示している五輪マスコットの壁面広告はサッカー競技の開催日を記す部分をシールで覆った。(三次豪)

■サッカー鹿嶋市 対応に追われる
五輪サッカー競技会場となる鹿嶋市は25日、オリンピック・パラリンピック課などの職員が、大会延期で影響が出る事業の洗い出しを始めた。期間中、市内10施設ほどをプレスセンターやイベント会場として使う予定だった。

開催をPRする看板が市内各所に設けてあるが、同課は「幸いにも大会名はそのまま。日程部分をどうするか検討する」。市が募集したボランティア約190人に対し、活動できるか本人に今後、確認する。

市教委では、市内の全小中学生約6千人を県立カシマサッカースタジアムでの試合に招待。県を通じてチケットを手配中で、送迎用バス130台を仮予約していた。招待方針は変えないが、市教委は「詳細が決まり次第、対応を進める」と話した。

■キャンプどうなる? 水戸市日立市 「実施呼び掛ける」
各国選手団の事前キャンプ地となる県内自治体も対応に追われた。

ベルギー選手団の事前キャンプ地の水戸市は、同国に確認しつつ動向を見守る。市スポーツ課は「県を通して問い合わせ、連絡を待っている。(事前キャンプを)実施してもらえるよう働き掛けたい」と話した。

一方で市は、五輪開催時期を避け8月22、23日に日程変更していた「水戸黄門まつり」について再検討を始めた。市観光課は「みこしや山車、警備など関係団体に聞き取りを行い、例年通りとなる8月1、2日への変更も含め、最善策を探りたい」。

ロシア女子バレーバールの事前キャンプ地、日立市。選手団の滞在費は市が負担するため、ホテル側にキャンセルを連絡した。練習場として抑えていた体育館も解約する。市スポーツ振興課は「来てもらえると思っているので、確認したい」とロシア側と接触し、改めてキャンプ実施を呼び掛ける。(川崎勉、前島智仁)



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