2020年3月26日(木)

五輪延期「素晴らしい判断」 エチオピア陸上長距離界の英雄 メコネンさん

「中止ではなく延期は素晴らしい判断」と話すアベベ・メコネンさん=笠間市役所
「中止ではなく延期は素晴らしい判断」と話すアベベ・メコネンさん=笠間市役所

東京五輪・パラリンピックが1年程度延期されることに対し、ホストタウンに登録している茨城県笠間市のスポーツ国際交流員(SEA)で元五輪マラソン選手のアベベ・メコネンさん(55)=エチオピア出身=は25日、「中止ではなく、延期という決定は素晴らしい判断。感染が収束した上で、世界のアスリートが万全な体調で集う五輪になってほしい」と期待を寄せた。

東京国際マラソンで3回優勝し、五輪にもバルセロナ(1992年)とアトランタ(96年)の2回出場した、まさにエチオピア陸上長距離界の英雄。一方で、ロサンゼルス(84年)、ソウル(88年)の2回の五輪は、母国が五輪への参加を見送ったため、出場がかなわなかった。特にソウル五輪前後は「現役選手の中で世界最強」とうたわれていた。政治的理由で夢舞台を断たれた経験を持つだけに、感情を抑えた言葉には重みがある。

アベベ・メコネンさんは昨年8月、笠間市のSEAに就任。現在は中学生への練習指導をメインに、エチオピアとの交流事業など幅広い活動を行っている。だが、任期は今年8月中旬までで、2021年に延期された五輪開催時は母国に戻ってしまう。それでも、「笠間での友好を胸に、東京五輪ではエチオピアチームのコーチなどをやってみたい」と笑顔で思いを語る。(沢畑浩二)



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