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常陸太田・かなさ笑楽校 改修「大人も満足」 宿泊室やカラオケも

県産材を使った宿泊室=常陸太田市下宮河内町
県産材を使った宿泊室=常陸太田市下宮河内町
カラオケやeスポーツなどを楽しめる音楽室
カラオケやeスポーツなどを楽しめる音楽室


常陸太田市は同市下宮河内町の金砂ふるさと体験交流施設「かなさ笑楽校」で、活用していなかった3階部分を改修し、4月から利用を始める。宿泊室をはじめ、多人数でカラオケやイベントなどのできる音楽室や、落ち着いた空間で読書やカフェ気分を味わえる図書室を整備。これまで利用が多い小学生層に加え、ファミリー層や中高年層など幅広い年齢層を対象に活用を目指す。

改修は「学校の雰囲気を活(い)かしたエンターテーメント性を兼ね備えた空間の創出」をコンセプトに、3階の3教室、1資料室、2特別教室などを改修。宿泊は和洋室が12人部屋2室と6人部屋1室、和室(4人)の計4室で34人が宿泊可能。学校らしさを残しながら、壁面はできる限り県産材のスギ材で覆い、木の香りと温かさが伝わる造り。12人部屋は高い天井を生かしたロフト風の2段ベッドで、畳は裏返すとカーペットにもなる。

旧音楽室は防音扉と窓の二重サッシで防音室としてバンド演奏や同窓会、会合、カラオケ、eスポーツなどが楽しめる。

旧図書室は小学校時代の蔵書など約1800冊を配置し、カフェとしても落ち着いた空間を演出。3階専用の男女別の浴室も整備した。

4月からは指定管理者として特定非営利活動法人「Body Products(ボディプロダクツ)」が運営。同笑楽校長に就任の前嶋幸恵代表理事は「施設を活用して地元住民の健康増進、子どもたちの食育やメンタルヘルス、オトナ女子の美と健康を図れるような企画を提案していきたい」と意気込む。

市観光振興課の木村和典さんは「大人が泊まっても満足できる内容になった。昔懐かしい学校に戻って来ていろんな体験を楽しんでほしい」とアピールする。

同笑楽校は廃校を活用した宿泊可能な体験交流施設として2012年9月に開所。研修室や多目的室、工作室、調理室などを備える。

農作業体験や自然探索のほか、そば打ちや青大豆の豆腐作り、ピザ石窯焼体験などが楽しめ、グラウンドや体育館を利用した合宿などで利用されている。18年には体育館内にスポーツクライミングのボルダリング壁を設置した。

問い合わせや利用予約は同校(電)0294(76)9899
(飯田勉)

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