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《新型コロナ・影響》Jクラブ再開準備 観客の協力、不可欠に 鹿島、収容率50%以下検討

鹿島が無観客で実施した札幌との練習試合=3月21日、カシマスタジアム
鹿島が無観客で実施した札幌との練習試合=3月21日、カシマスタジアム


2月下旬から公式戦を中断しているJリーグは、観戦にいくつかの制限を設けた上での再開を目指している。各クラブは全体の指針に合わせて試合運営の準備を進めるが、最終的にはサポーターの協力が不可欠な部分が多く、観客のモラルも問われそうだ。

リーグは新型コロナウイルスの感染防止策として、観客席の前後左右を空けて会場の収容率50%以下で開催することや、長距離移動を伴うアウェー客の来場自粛を求めることなどを決めた。使用スタジアムによって条件はそれぞれ異なっており、細部の対応は各クラブに任されている。

J1湘南の担当者は「ホームのゴール裏は立ち見で、いわゆる密集エリアになる。そこをどうコントロールするか」と指摘。スタジアムを改めて視察し、観客同士の間隔を空ける方策を検討している。また、指定席の年間チケットについては席を替える必要があり、別のクラブの担当者は「お客さんによってはバックスタンドの席まで移動していただく可能性もある」と悩ましげだ。

大声の応援も控えてもらう方針だが、観客の行動をその場で全て制御するのは難しい。あるクラブの関係者は「無観客試合や中止には絶対にしたくない。そのためにルールを守る必要があるんだということを事前にサポーターに周知した方がいい」と話している。

J1鹿島はカシマスタジアムの収容率を50%以下に下げる方法の検討を始めた。さまざまなシミュレーションを実施し、開催に向けた準備を進めている。

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