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《新型コロナ・影響》社会人野球を中止 茨城県内チーム監督の反応

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日本野球連盟が今季の日本選手権や全日本クラブ選手権など各大会を中止したことを受け、茨城県内チームの監督は理解を示した一方、計画の再考を迫られることになった。

日立製作所の和久井勇人監督(57)は中止について「この状況を考えると、やむなしだと思う」と冷静に受け止めた。これまで感染対策をしながら練習を続けているが、今後については「いろいろ考えないといけない。選手、スタッフの安全が大事」とした。

今季は開催予定だった東京五輪の影響で、二大大会の都市対抗大会、日本選手権の日程が大きく変更されていた。これを受けてチームづくりは例年と異なり、ピークを二つ設けて挑む計画だった。

ここまで選手の調整は順調に進み、3月のオープン戦は10勝2分け1敗と高い勝率。昨年4強の都市対抗大会1次予選の県大会、最終予選の北関東大会を経て、本大会は11月22日から12月3日に予定されており、指揮官は「開催を信じ、プランを立て直していく」と先を見据えた。

日本選手権2年連続4強の日本製鉄鹿島の中島彰一監督(53)は「チームを強化していく中で大事な時期ではあるが、感染が拡大している状況で安全第一を考えれば仕方ない」と話した。

チームは17日に開幕予定だった日立市長杯に向け、感染対策を行った上で練習やオープン戦で調整を続けていた。対策としては、全体練習の時間を縮小したり、練習前後に検温を実施し、体調確認の徹底を行っているという。

公式大会の中止とともに今月末までオープン戦の自粛が要請された。中島監督は「4月中のオープン戦中止はやむを得ない。今はできる範囲で再開に向けて準備するしかない」と早期の終息を願った。

一方、全日本クラブ選手権県大会で3年ぶり2度目の優勝を飾り、本県の第1代表として関東大会に出場が決まっていたつくばクラブのメンバーは肩を落とした。2018年は関東大会で敗れ、全国大会出場を逃していただけに、斎藤直樹監督(36)は「クラブ創設14年目で、初の全国出場を目指していた。今年こそは成し遂げるという思いでいたので、とても残念だ」と悲しんだ。 (岡田恭平、関口沙弥加)

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