新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえ、茨城県日立市教委は7日、市立日立特別支援学校について、9日から5月6日までの約1カ月間、臨時休校にすると発表した。県が全ての県立特別支援学校を再び休校にすると決めたことを受け、医療的配慮が必要な子どもたちへの感染防止などの観点から、休校措置が必要と判断した。

日立特別支援学校は県内でただ一つの市町村立特別支援学校。市教委学務課によると、小学部から高等部まで計149人が在籍し、このうち6人は胃ろうやたんの吸引など医療的配慮が必要な児童生徒。6日に始業式、7日に入学式があったばかりだが、教職員が密着して指導するケースが少なくないこともあり、休校に踏み切る。

臨時休校に当たり、市教委は家庭の事情も考慮。日中の居場所確保が難しい場合、保護者の希望に沿って学校で預かり、給食も提供するほか、放課後の児童クラブも開設する。スクールバスは休止するものの、希望者が多数の場合は運行も検討する。(川崎勉)