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《新型コロナ》施設療養、13日から 茨城県、4カ所230室を確保

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新型コロナウイルスに感染した軽症者や無症状者について茨城県は10日、宿泊施設での受け入れ態勢を13日から運用開始すると発表した。これまではPCR検査で陽性が確認された場合、軽症でも原則入院としてきたが、重症者を優先した医療体制に移行する。

併せて県立中央病院(笠間市)で感染患者の入院を受け入れていく方針も表明。同病院は感染症対応に注力するため、通常診療の態勢を縮小し、予定していた手術の延期などを依頼する可能性もあるという。

軽症者らを受け入れる宿泊施設は4カ所の公共・民間施設で計230室確保し、うち1カ所で受け入れ準備を終えた。施設名は非公表。ほかに協力を申し出ている施設が4カ所計130室あり、引き続き拡充を図っていく。

当面は軽症や症状がなくても一度は入院してもらい、安定した状態になってから宿泊施設に移す。タイミングは県の入院調整本部と現場の医師が協議して決める。高齢者や基礎疾患がある人などは対象外。施設には保健師や看護師が常駐し、医師は必要な場合に呼び出す「オンコール」などで対応する。

県が現在確保している重症者用の病床(ベッド)は40床程度で、患者数の増加に伴い逼迫(ひっぱく)しつつあった。大井川和彦知事は10日の記者会見で「最近の感染者数の増加を踏まえると(原則入院では)いくらベッドがあっても間に合わない。宿泊施設の確保も今始めないと対応できなくなる」と説明した。 (戸島大樹)

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