2020年4月12日(日)

《新型コロナ・影響》新型コロナで小規模映画館が苦境

客足伸び悩み新作公開延期 ネットで支援も

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、臨時休館を決めたミニシアター「瓜連あまや座」=那珂市瓜連
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、臨時休館を決めたミニシアター「瓜連あまや座」=那珂市瓜連

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、小規模映画館(ミニシアター)が苦境に立たされている。外出自粛などで3月下旬から客足が伸び悩み、新作の公開延期も相次いだことなどから、県内でも臨時休館に踏み切る映画館が出ている。インターネット上では、全国的に窮地に陥るミニシアターを救おうと、映画関係者らが国に支援を求める要望書を作成し、賛同者の署名を募る「♯Save The Cinema『ミニシアターを救え!』」プロジェクトを始めている。

那珂市瓜連のミニシアター「瓜連あまや座」は11日から来月8日までの臨時休館に入った。3月下旬ごろから、客足は通常の半分にまで落ち込んでいる。支配人の大内靖さん(39)は「このまま営業して体力を削られるよりは、一回休んで今後も長く続けられるようにしたい」と決断の理由を語る。その上で「映画を見たい人たちに映画を届けられないのは残念。早く安心して見られる環境になってほしい」と願った。

土浦市川口の土浦セントラルシネマズも、3月下旬から客足の減少が続いている。寺内龍地社長(65)は「感染を終息させるのは大前提。でも先が見えず、このままでは営業が成り立たず死活問題だ」と苦渋の表情だ。

複合映画館(シネマコンプレックス)に比べ、ミニシアターは全国的に財政基盤が弱い傾向にある。そこで、独自に選んだ映画を上映し、映画の多様性を保つ役割を担ってきたミニシアターの窮地を救おうと、インターネット上では映画監督の是枝裕和(これえだひろかず)さんらが発起人となって救済プロジェクトが始まった。国に対し、拡大防止策によって生じた損失の補填(ほてん)や、終息後の集客回復に向けた広報やイベント支援を求める要請書を作成した。署名サイト「チェンジ・ドット・オーグ」で14日まで賛同者を募っている。参加者の一人に名を連ねる大内さんは「多様な映画を上映できる環境を絶やさないでほしい」と協力を呼び掛けた。(成田愛)



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