新型コロナウイルスの影響で今月8日から臨時休校している土浦日大高校(土浦市、佐藤豊理事長)は、生徒の家庭学習を支援するため13日、オンライン授業を始めた。

休校に伴い同校では、学年やコースごとに1日6時限の時間割を設定。授業の生配信のほか、事前に撮影した授業動画やプリントなどの教材を送信し、学習時間の確保を図っている。

生配信は各時限に合わせてスタート。この日、2年4組の教室では男性教諭が教卓にカメラとマイク付きのパソコンを置き、日本史の授業を実施した。生徒不在で静けさに包まれた室内には、板書の音と解説の声だけが響いた。生徒は配信された映像を各家庭の端末で視聴し、生じた疑問や質問を文章で送信すると、教師のパソコンに表示され教師が随時答える仕組みになっている。

吉田正俊校長(65)は「目の前に生徒がいてもネット上でも、一人一人の学びの状況を把握して寄り添っていくことに変わりはない」と話した。(吉田雅宏)