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茨城県内「新型コロナ緊急事態」初の週末 駅、街頭 人影まばら

JR水戸駅南口通路。通常の週末より人通りが少ないという=18日午前11時45分、水戸市宮町
JR水戸駅南口通路。通常の週末より人通りが少ないという=18日午前11時45分、水戸市宮町


緊急事態宣言が全国に拡大して初の週末の18日、茨城県内は大雨の影響もあって駅周辺や中心街などに人影は少なく、静かな1日となった。

▼水戸

同日午前11時半ごろ、水戸市宮町のJR水戸駅。南北にある駅ビルの商業施設入り口はシャッターが降り休業中。荒天も重なって人通りは少なかった。午後には風雨が強くなり横殴りに。ペデストリアンデッキには、傘をすぼめて通る人の姿も見られた。

南口では、買い物に来た近くの渡辺良子さん(71)がビル入り口備え付けのテーブルで休んでいた。「備蓄用の食料品がなくなって…。目当ての店が閉まっていたので北口で探します」と話した。

改札の正面にある洋菓子店「PABLO」。店長の大津亜沙美さん(22)は「人通りはいつもより少ない。でも周りのお店が閉まっているので立ち寄ってくれる人が多い」。同店も商品がなくなり次第、休業に入るという。

同店でケーキを買った近くのキム・ユンジョンさん(45)は1週間ぶりの外出。「子どもの誕生日なので買いに来た。ろうそくはないけど仕方ない。どこも閉まっていてびっくりした」と話した。

▼土浦

JR土浦駅前は、人の行き来が少なく閑散としていた。料理店を営む60代男性は、外出自粛要請の出た4月2日以降、来店客が1〜2割減り、持ち帰り弁当を売って何とかしのいでいるという。「厳しい。近隣でも居酒屋はもっと売り上げが減ってひどいと聞いている。給付金はありがたいが、補償もしてもらえれば」と注文した。

酒の卸販売をする男性も「4月前半は売り上げが半減し、この状態が続けば4月の終わりには8割減になりそう。給付金だけではとても足りない」と深刻な表情で話した。

▼古河

一方、古河市内では、昨夜から強風と強い雨が降り続いたこともあり、JR古河駅周辺の人影はまばら。駅に通じる「十間通り」沿いの店舗はシャッターが下ろされ、飲食店の店頭には「店内での飲食禁止。持ち帰りのみ対応」を知らせる貼り紙や、時計・メガネ店などが「休業」の貼り紙などを掲示。雨がやむと、午後3時半頃から夕方にかけて、犬の散歩などで出歩く高齢者らの姿も見られたが、ほとんど人の動きは見られなかった。

また、「セブン-イレブン古河東3丁目店」など、コンビニエンスストアの駐車場や店内は人が少なく、古河市東本町のマンションに住む会社員、女性(53)は「新型コロナの心配に加え、雨が強いので外出する気にもなれず、ずっと家の中にいた。雨が弱まったのと、甘い物が食べたくなってコンビニに来た」と話し、足早に自宅に戻って行った。(島田真太郎、綿引正雄、小室雅一)

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