新型コロナウイルスの感染拡大を受け、鉾田市は20日、旭、鉾田、大洋の3地区で、除菌作用のある酸性電解水(次亜塩素酸水)の無料配布を始めた。配布は期限を決めず、当面行うとしている。

配布場所は鉾田、旭の市保健センターと市社会福祉協議会大洋支所(24日から市大洋保健センター)。時間は平日午前9時から午後4時までで、1世帯当たり1リットル。ペットボトル等の容器は各自持参する。酸性電解水はノロウイルスやインフルエンザなどの除菌に効果がある。市健康増進課では、ドアノブや手すり、テーブルなどの拭き掃除などへの使用を推奨。遮光して保存し、1週間程度で使い切るよう指導している。

市鉾田保健センターを訪れた菅井邦美子さん(71)は「どこにも売っていないので助かる。部屋の清掃に使いたい」と話した。

配布開始時は混雑が予想されたため、市保健センターでの配布前に、週末の18、19の両日は鉾田総合公園など3カ所で、車に乗ったま受け取れる「ドライブスルー方式」で配布。市が500ミリリットルのペットボトルを用意し、中身が入った状態で渡すなど、感染リスクを軽減する措置が取られた。2日間で計5610リットル配布したため、20日に受け取りにくる人はまばらだった。(藤崎徹)