新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言が全国に拡大されたことを受け、茨城県道路公社は24日までに、筑波山中腹にある「つつじケ丘駐車場」を25日から閉鎖すると決めた。5月6日まで。22日から閉鎖されているつくば市営駐車場と合わせ、全ての公営駐車場が閉鎖に踏み切る。同山を走るケーブルカー、ロープウエーも25日から運休する。県は登山道の利用自粛を呼び掛けており、筑波山全体に実質的な入山規制がかけられることになる。

県外からの登山客や観光客を抑制し、感染リスクを減らすのが狙い。同市観光推進課は「筑波山は観光の目玉。苦渋の決断だったが、命を守ることを最優先に判断した。登山に来るのは我慢してほしい」と訴えている。

同課によると、筑波山では緊急事態宣言が出された後も、多数の県外ナンバーの車が確認されていた。

つくば市は5月6日までの土日祝日、市営駐車場4カ所と筑波山神社の駐車場付近に警備員を配置する。駐車場閉鎖による路上駐車の防止を図る。

筑波観光鉄道(つくば市)は24日、同市からの協力要請に応じ、登山道入り口と山頂を結ぶケーブルカーとロープウエーを25日から全便運休すると決めた。5月6日まで。直営売店など6店舗と、つつじケ丘駐車場に隣接する「筑波山京成ホテル」も休業する。

関東鉄道(土浦市)は、つくばエクスプレス(TX)つくば駅から出発する筑波山直通のシャトルバスを全便運休する。筑波山神社も、管理する駐車場を閉鎖した。(秋葉凌)