職員の新型コロナウイルス感染で休業し約6万3500件の郵便物が取り置かれている阿見郵便局(阿見町)について、日本郵政は24日、配達業務を25日から再開すると明らかにした。速達や書留、宅配便のゆうパックから優先して着手する。通常窓口は27日に再開する予定。ただ、配達は多少の遅延が生じる見込みで、担当者は「なるべく早く通常配達に戻したい」と理解を求めている。

日本郵政によると、同郵便局は取り置いていた郵便物を中心に、25日午前から配達を再開する。時間外受け付けの「ゆうゆう窓口」も同日午前8時から再開する。通常窓口は週明けの27日午前9時から再開する。

また、全国で引き受けを停止していた阿見町、美浦村宛てのゆうパックなどの引き受けも26日からの再開を決めた。

日本郵政の担当者は「残っている郵便物などの数が多い。25日から配達を始めて、日曜日の26日もゆうパックの配達を行い、徐々に正常配達に戻していきたい」と話した。

同郵便局は局内の消毒作業を終えた。職員126人のうち局内で感染が確認された24人の濃厚接触者については、保健所の指示に基づき自宅待機を指示しているという。

管内の阿見町と美浦村からは「大人数への案内文が出せない」「何が届いているのかいないのかが分からない」といった困惑の声が上がっていた。(成田愛)