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《新型コロナ》北関東3県 県またぐ移動自粛を 各県民向け共同宣言

北関東3県でウェブ会議を行う大井川和彦知事(左)=24日午後、県庁、菊地克仁撮影
北関東3県でウェブ会議を行う大井川和彦知事(左)=24日午後、県庁、菊地克仁撮影


新型コロナウイルスの感染抑制へ向け、茨城県と栃木、群馬の北関東3県の知事は24日、各県民向けに、県をまたぐ往来を含む不要不急の外出自粛を強く求める共同緊急メッセージを発表した。大型連休を前に、従来の外出自粛要請から表現を強めた。首都圏などからの人の移動に伴う感染が相次いでいることから、3県以外の住民向けにも、帰省や旅行などで3県への来訪を自粛するよう要請。3知事は同日午後、ウェブ上で会議を行い、メッセージ発信を決めた。

メッセージは同日、大井川和彦知事、栃木県の福田富一知事、群馬県の山本一太知事の連名で、各県ホームページで公開。新型コロナウイルスの早期終息へ向け、大型連休を含む5月6日までの期間を「正念場」と位置付け、各県民に「帰省や旅行など県域をまたいだ往来を含め、不要不急の外出自粛を強くお願いします」と訴えた。

このほか、人との接触機会を8割削減するため、感染リスクの高い3密(密閉、密集、密接)となる場所や場面を必ず避けるよう求めた。

会議で大井川知事は、「(県内で)新たに判明している感染者のほとんどは首都圏からの感染だと思われる」とし、大型連休中の県外客の流入によりさらに感染が拡大することを警戒。その上で、「人との接触を避ける重要性を認識してもらうため、3県で連携し情報発信できれば」と期待を込めた。

このほか、感染が終息した後の観光振興策として、福田知事が3県の主要観光地を紹介する動画作成を提案。大井川知事は「茨城弁や上州弁で、英語や中国語の字幕を取り入れた動画にするのもいい。終息後のV字回復を目指した取り組みにしたい」と述べ、連携していく方針で合意した。(前島智仁)

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