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《新型コロナ対策》大子特別支援学校 授業、朝の会を動画で 腹話術登場、演劇も

タブレット端末を使い、配信する動画を収録する教諭=大子町頃藤の県立大子特別支援学校
タブレット端末を使い、配信する動画を収録する教諭=大子町頃藤の県立大子特別支援学校
動画撮影で手洗いの実演をする教諭
動画撮影で手洗いの実演をする教諭


■教職員制作、毎日配信

一緒に授業を楽しもう-。
新型コロナウイルス感染拡大防止のため学校の臨時休校が続く中、大子町頃藤の県立大子特別支援学校(蛭田清子校長、児童生徒35人)は、家庭で過ごす児童・生徒に向け、動画配信を平日毎日行っている。同校の先生たちが工夫を凝らし、朝の会とその日の授業科目を決めて収録に取り組んでいる。

動画の発信は保護者限定で14日から始めた。事務職を除く教職員27人が交代でグループをつくり、月曜日は体育、火曜日は音楽、水曜日は図工・美術というように日替わりで内容を変えて、10〜15分程度の授業を公開している。

撮影は前日、割り当ての先生が各教室などに臨時の収録スペースを設けて行う。当初はビデオ機材で撮っていたが、編集作業が1人に集中しがちになるため、手間を省くため、それぞれ先生がタブレット端末「iPad(アイパッド)」を使って編集し、ユーチューブで配信する。

画面に登場する教諭らは、咳(せき)エチケットでマスクをしているため表情が分かりにくい。そのため、腹話術の人形を登場させたり、衣装や小道具で数人が演劇風に授業を進めたり、興味を持たせる工夫で制作している。

ある日の朝の会を担当したのは、吽野麻弥教諭(24)と助川友恵教諭(28)。大きなちょうネクタイで登場し「きょうは何の日?」などと紹介。無事収録を終えると、「また臨時休校になり、家にいる日が長くなってしまっているが、学校の雰囲気を忘れないでほしい」「先生も元気だよと伝えられたら」と思いを語った。

蛭田校長は「今できることをやろうと始めた。毎朝配信しているので、子どもたちには生活のリズムを整えるきっかけにしてほしい。なかなか動画を見られない家庭もあると思うので、お便りなどで動画の様子が紹介できたらいい」と話した。(高畠和弘)

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