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《新型コロナ対策》ネット使い模擬授業 日立一高 教員、手順学ぶ

県教育研修センターとテレビ会議システムをつなぎ、職員室で遠隔授業の研修を受ける県立日立一高の教員たち=日立市若葉町
県教育研修センターとテレビ会議システムをつなぎ、職員室で遠隔授業の研修を受ける県立日立一高の教員たち=日立市若葉町


新型コロナウイルスの感染拡大で休校が続く中、生徒たちが自宅で学習できる体制を整えようと、県立日立一高(青木睦人校長)は30日、県教育研修センター(笠間市平町)による研修会を開いた。同校と付属中の教員約70人が参加し、インターネットによる遠隔授業の手順などを学んだ。

研修は、県が整備した遠隔授業を本格実施するに当たり、全教員に利用方法を理解してもらおうと、同校が同センターに依頼した。

この日は、講師の同センター情報教育課の高山雅子指導主事(47)とテレビ会議システムをつなぎ、参加教員は職員室や自宅などに分散して受講した。

研修では二つの大型スクリーンに教員用と生徒用の操作画面をそれぞれ映し、模擬授業を実施。朝のホームルームを開く際に、生徒の出席や健康状態をチャット形式で確認する方法が紹介された。また、生物の授業を想定し、動画投稿サイト「ユーチューブ」の動画を視聴してもらう手順や小テストを作成して出題し、添削する機能などが説明された。

すでに授業の動画を配信したという日本史担当の山形瑞子教諭は「教科書だけでは分からないポイントをまとめている。生徒の反応を確認できるのが良い」と話した。地理の鈴木寛明教諭(33)は「本来は生徒に直接話すことが大事だが、今できる対策に全力を尽くす」と意気込んだ。

同センターによると、県立高校は学校ごとに遠隔授業に取り組んでいる。同校の磯辺裕一教頭は「教材の配布などに活用する。全生徒の通信環境整備が大きな課題だ」と話した。

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