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《新型コロナ対策》茨城大、遠隔授業始まる 学生「意見言いやすい」

茨城大で始まった遠隔授業=水戸市文京の水戸キャンパス
茨城大で始まった遠隔授業=水戸市文京の水戸キャンパス


新型コロナウイルスの感染拡大で原則登校を禁止している水戸市文京の茨城大で30日、インターネットを使った遠隔授業が始まり、双方向でやりとりしながらゼミや講義が行われた。音声が途切れるなど一部でトラブルはあったが、学生からは「(遠隔だと)意見が言いやすい」といった前向きな声が聞かれた。8月12日までの前学期を遠隔授業で対応する予定。

教育学部や人文社会科学部などがある水戸、工学部がある日立の両キャンパスでスタートした。農学部がある阿見キャンパスは7日からで、計約8400人の学生が遠隔授業を受けることになる。

ネット環境のない学生に対しては、Wi-Fi(ワイファイ)が使用できる学内の教室利用を認めた。

人文社会科学部の社会心理学のゼミでは授業冒頭、伊藤哲司教授が、学生らの顔が映し出されたパソコン画面に向かい点呼。一人一人から授業の抱負を聞くなど会話を弾ませた後、「組織と集団の心理学」について議論した。

遠隔授業について、プラスに捉えようとする声は多く、村田友輝さん(20)は「周りに学生がいないので意見が言いやすい」と利点を挙げた。伊藤教授は「近くにいる感覚。(活用すれば)大学を超えゼミ同士の交流もできる」と手応えをにじませた。

一方、直接的な仲間との交流や相談ができないことを不安視する声もあった。

県内では茨城大のほか、筑波大、流通経済大などで遠隔授業を開始している。

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