2020年5月3日(日)

《新型コロナ対策》茨城町の会社がボランティア 無料で弁当、マスク提供 水戸の休業バーで活動

温かい食事とマスクを無料提供している「ラハイナこども食堂おとな食堂」=4月27日午後、水戸市備前町
温かい食事とマスクを無料提供している「ラハイナこども食堂おとな食堂」=4月27日午後、水戸市備前町

新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出自粛などの影響で、茨城県内で多くの「子ども食堂」が開設できない状況にある中、一つの企業がボランティアで子どもだけでなく大人にも温かい食事とマスクを無料で配る活動に取り組んでいる。感染防止が図れる会場を水戸市内に借り、日曜日を除く6日まで、来場者1人につき医療用マスク1枚と弁当を持ち帰ってもらっている。趣旨に賛同した店や会社、個人が料理や食材、物資などを提供してくれるようになり、活動の輪は広がっている。

主催するのは、茨城町上石崎の環境システム開発会社「ティー・アール・ケー」(木村栄一社長、社員6人)。同市備前町にある休業中のバーを会場に、「ラハイナこども食堂おとな食堂」として、4月8日から始めた。社会的課題を解決する企業の取り組み(CSR)の一環として、社員6人と知人のボランティア1人が、午後4〜7時に開設している。

木村社長(66)によると、CSRを実践しようと呼び掛けた際、社員が「子ども食堂」を提案したのがきっかけ。「大人だって困っているはず」との声が上がり、同時に中国からマスク2500枚が入手できたことから、「困っている人たちがいるなら一般の人に配ろう」と決めた。活動はあまりに親切すぎて構えられることもある。マスク不足の中、感謝されるが「無料と聞いて首をひねる人もいる」という。

食事のメニューは日替わり。社員は午前中の仕事を終えると、準備に取り掛かり、カレーやシチューなどを作る。市内の飲食店が豚丼やビビンバなど提供してくれるときもある。ほかの会社や団体、個人が物資を提供し、清涼飲料水や菓子、手作りマスクも無料で配っている。

会場にはこれまで延べ約500人が訪れた。子どもだけでなく、高齢者や親子連れらで、多い日は70〜80人に上った。緊急事態宣言が出て以降は1日20〜30人に減っているという。

4月27日に子ども3人と訪れた近くの上原しのぶさん(37)は「育ち盛りの子どもたちなので食事が大変。本当に助かる」と感謝していた。

同社の瀬谷晴香さん(23)は「働く人たちの切実な声も届く。食に困る大人も出ている。そういう人たちのよりどころになれたら」と話した。

活動内容は会員制交流サイト(SNS)で発信している。マスクもまだ半数くらいは残っているという。



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