2020年5月3日(日)
《新型コロナ対策》図書館、今何してる? 書架清掃やデータ登録 再開に向け作業 茨城

- 書架の整理に取り組む職員。棚を一度空にして再度、並べ直す=4月23日、龍ケ崎市馴馬町の市立中央図書館
新型コロナウイルスの感染防止を巡り、人の集合を避けるため茨城県内の公共図書館が休館になっている。ただ、職員には図書の整理や購入といった仕事が残されている。知られざる現場の裏側をのぞいてみた。
■開架だけで15万冊
4月下旬、龍ケ崎市馴馬町の市立中央図書館。開館時間の短縮などを経て4月11日から休館に入った。正面玄関は施錠されている。ただ、館内には明かりがつき、本を手に動き回る職員が窓ガラス越しにうかがえる。
米川江津子館長は「この機会に、普段できない書架の全面的な整理をしている」と明かす。各書架から図書を全て取り出し棚を清掃、再び並べ直す作業だ。1986年のオープンから初となる大規模な整理という。
従来は、利用が多い図書を目立つように配置していた。雑然とした印象があったため、最も基本的な「日本十進分類法」に沿って整理する。見やすく、探しやすくするのが狙いだ。図書は開架コーナーだけでも約15万冊ある。
蔵書検索用のデータ登録や新しい案内の作成も欠かせない。開架と閉架の図書入れ替えも必要になってくる。作業を担う職員も10人前後で、開館している時と比べ大きな差はない。各作業は4月末までにほぼ終わった。
点検前倒し
休館でも新刊は続々出る。毎日のように届く見本を基に購入すべきかどうかを決め、週1回の納品も受ける。月に七、八百冊を購入する。
返却方法などの問い合わせも日々寄せられる。市コミュニティセンターでも本を返せるため、週に1度、軽ワゴンで12カ所の回収に向かう。貸し出しは全体の機能の一部で「休館でもある程度の人員が必要」(米川館長)なのが現状だ。
休館は5月31日までを予定する。なくなっている本がないかを確かめる蔵書点検を毎年6月に実施していたが、今回は大型連休明けに前倒しする計画だ。
2011年の東日本大震災でも1週間程度で再開にこぎ着けた中央図書館。米川館長は「先が見えない点では初めての経験だが、良い環境でお迎えできるよう準備したい」と強調した。












