2020年5月5日(火)

《新型コロナ》緊急事態宣言延長 茨城県内飲食店、長引く自粛 再開見通せず危機感

休業中の店舗は静かで、店先で販売する弁当用のトレーが所狭しと置かれていた=4日午後、水戸市見和1丁目の「梵珠庵」
休業中の店舗は静かで、店先で販売する弁当用のトレーが所狭しと置かれていた=4日午後、水戸市見和1丁目の「梵珠庵」

緊急事態宣言の延長決定に伴い、茨城県内の外出自粛要請や休業要請などは大型連休明けも当面続くこととなる。県内の飲食店は本格的な営業再開を見通せず、このまま「自粛が長引けば…」と危機感を募らせる。

■方策なし

水戸市見和1丁目のダイニングバー「梵珠庵(ぼんじゅあん)」を営む小沼泰彦さん(56)は「方策は全くない」と嘆く。3月はケータリングと弁当サービスのキャンセルが相次ぎ、1千万円ほどの売り上げが消えた。4月から昼夜とも休業する店は今月7日から再開するはずだったが、緊急事態宣言の延長により難しくなった。

「今は(できることを)やるしかない。先は全く考えていない」。従業員の声に押され、4月20日から店先で価格を抑えた弁当の販売を始めた。地代だけで年間1千万円以上かかるため、何とか運転資金を得ようと必死だ。

自粛が長引けば「飲食店も随分なくなるのでは。業態変更をしなければならなくなるだろう」。再開を待つ店の中はひっそりと静かで、弁当用のトレーが積まれていた。「外で酒を飲む回数は減っている。客の気持ちが元に戻るには3年から5年はかかるだろう」

つくば市天久保で飲食店を経営する土浦市、長谷川武さん(45)も「いつ終息するか分からないと営業時間も決められない。延長でさらに店は苦しくなる」と不安そうに語った。

■補償増額を

延長に伴い、補償の増額や早期の支給などを求める声も相次いだ。

水戸市大工町でおでん店を経営する大曽根澄人さん(48)は「店の家賃を待ってもらうなど、かなり経営が切羽詰まっている。まず補償を決めてほしい」と切実に話す。現在は時短営業を続け、4月に入り売り上げは8割減に落ち込んだ。「持続化給付金も経営持続には足りず、今のままでは夏まで持たない」と苦境を訴えた。

同市や鉾田市で飲食店計3店を営む男性(41)は4月18日から各店の休業を続け、「6日で緊急事態宣言が終われば良かったのだが」と声を落とす。「雇用調整助成金を申請しようにも手続きが複雑で、個人事業主には厳しい。補償が実際に受けられるのかとても不安」と語った。



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