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《新型コロナ対策》鉾田南中3年斎藤さん マスク製作、市に寄贈

岸田一夫市長(右)に手作りのマスクを手渡す斎藤蒼真さん。左は石崎千恵子教育長=鉾田市役所
岸田一夫市長(右)に手作りのマスクを手渡す斎藤蒼真さん。左は石崎千恵子教育長=鉾田市役所


新型コロナウイルス感染症予防に役立ててもらおうと、鉾田市立鉾田南中3年の斎藤蒼真さん(14)が7日、手作りの布マスク252枚を同市に寄贈した。市役所を訪れ、「介護施設などで使ってもらいたい」と、岸田一夫市長に手渡した。

斎藤さんは、縫製業を営む祖父の青野正男さん(70)の影響で、小さい頃から縫製に親しんできた。テレビ番組で、マスク作りに取り組んでいる小学生を見たのをきっかけに、4月上旬から製作を開始。近くの介護施設に寄付したところ好評だったため、増産して市に届けた。

材料は青野さんの会社で余っていた布を使い、作業場が空いている夜や休日に作業を進めた。型紙作りから、裁断、ミシンでの縫合をほぼ1人でこなし、袋詰めなどの仕上げは、いとこで鉾田南小6年の遠嶺瑠美音さん(11)などに手伝ってもらった。

作業を見守っていた青野さんは「奉仕の心を持っていてすごいと思った」と、2人の孫を褒めたたえた。マスクを受け取った岸田市長は「マスク以上に、人の役に立とうという斎藤さんの気持ちが一番うれしい」と感謝した。

斎藤さんはマスクの有効活用とともに、同ウイルスの影響で休校が続く中「受験ができるのか不安」などと、今の気持ちも伝えた。岸田市長は「現状をプラスにできるよう、めげずに人生を歩んでほしい。市の教育については、受験生の思いを聞きながら対応していく」と答えた。

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