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《新型コロナ対策》ロックインジャパン中止 飲食店や観光業大打撃 ひたち海浜公園

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ひたちなか市馬渡の国営ひたち海浜公園で、8月に開催予定だった国内最大の野外音楽イベント「ロック・イン・ジャパン・フェスティバル2020」について、企画制作するロッキング・オン・ジャパン(東京)は15日、新型コロナウイルスの感染収束が見通せないとして中止を発表した。

今年で21回目の同フェスは、8月8〜10日の3日間の予定だった。初開催の2000年に台風の影響で途中終了したが、全日程中止となるのは初めて。

同社は、参加者や出演アーティスト、スタッフの感染防止策の難しさや、電車やバスで県外から多くの来場が想定されること、同公園の臨時休園が続いていることなどから今年の開催を断念した。同社の担当者は「感染拡大が一日も早く収束し、来年こそひたちなか市でお会いできることを願っている」と話した。

大谷明ひたちなか市長は「20年に渡り行われ、市民の愛着あるイベントが中止になったことは残念」としつつ、収束が見通せない中での判断に理解を示した。ひたちなか祭りなど夏祭りや花火大会も中止となり、地元の飲食店や旅館といった観光業が大きな打撃を受けることから「事業者が経営を続けられるような支援をしていく」と強調した。

阿字ケ浦地区の33旅館でつくる阿字ケ浦観光旅館組合の薄井泰子組合長は「感染収束の見通しが立たず、中止の判断は仕方がないがショックだ」と、大きな打撃に危機感を抱いていた。

会場の国営ひたち海浜公園に近く、毎年多くの参加者が旅館を利用する。中には何年も同じ旅館を使い続けている人もいるという。薄井組合長は「来年こそは開催してもらえるよう関係者に訴えたい」と語った。

同社によると、フェスは昨年、5日間で延べ約33万7千人が来場し、250組が登場した。今年も3日間延べ20万7千人の来場を見込み、きゃりーぱみゅぱみゅさんやゴールデンボンバー、サンボマスターなど49組の出演が決まっていた。

中止を受け、既に購入したチケットは6月16日午後3時まで払い戻しに応じる。詳細は公式サイトhttp://rijfes.jp

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