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教職員が田植え 新型コロナで生徒参加できず 大子清流高

生徒の分も田植えする教職員=大子町大子
生徒の分も田植えする教職員=大子町大子


大子町大子の茨城県立大子清流高校(大高淳校長)で14日、教職員だけの田植え作業が近くの学校田で行われた。毎年、農林科学科の生徒の実習の場となっているが、今年は新型コロナウイルス感染防止のため、臨時休校中の生徒は参加できず、同科教職員らが作業に当たった。

例年なら、指導を受け田植えを初体験する1年生をはじめ、代かきされた水田に足を取られながら苗を手植えしたり、農業機械操作を学んだりする2、3年生で、にぎやかな光景が広がる。しかし、5反歩(約5千平方メートル)と面積が広いため、今年は田植え機だけで作業を進めた。田植え作業は鈴木貴之農場長が担当。ほかの教職員14人は、機械がターンした跡を平らにならして手植えで補足したり、水田周りの草刈りや、イノシシ対策の電気柵を設置するなど、約2時間で作業を終えた。

同科農業科学コースの谷田部尊意教諭は「農作業で大事な時期の5月に生徒が実習できないのは残念だが、先生たちの作業の様子は、生徒向けに動画配信したい」と話した。鈴木農場長は「生徒と一緒にできなかったが、田植えを終えて一安心。秋の稲刈りは生徒に体験させたい」と願った。

また、同科では、鶏や牛の飼育を同町芦野倉の農場で行っており、臨時休校中は教職員が生徒に代わり餌やり、鶏卵取り、清掃などを分担している。大高校長は「今やれることをしっかり行っている先生方を頼もしく思う」と目を細めた。

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