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自然災害学ぶ実験動画 つくばの防災科研 小中生向け、6月配信

雪崩の仕組みについて実験を披露するナダレンジャーこと納口恭明さん(左)=つくば市天王台
雪崩の仕組みについて実験を披露するナダレンジャーこと納口恭明さん(左)=つくば市天王台


つくば市の防災科学技術研究所で「Dr(ドクター)ナダレンジャー」というキャラクターに扮(ふん)して一般向け科学教室を開いている研究者が、研究所のホームページで液状化や地震など災害の仕組みを学ぶ動画作りを始めた。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い在宅学習する子どもたちに「楽しんで学んで」とエールを送っている。

発信に取り組むのは、同研究所理学博士の納口恭明さん(67)(地球物理学)。雪崩の研究が専門のためナダレンジャーと名乗り、かつらや眼鏡で変装した親しみやすいキャラクターで自然災害にまつわる実験教室をネット上で配信する。対象は小学4年〜中学3年生。

20日、同研究所内で液状化と地震の揺れ、雪崩の三つのテーマで各5〜7分間の実験動画を撮影。液状化では、ペットボトルに入れた水と砂を振ってから置くとわずかな衝撃で地盤沈下に似た現象が起きることを説明した。水にプラスチック粒子を入れた容器を動かして雪崩も再現した。動画配信は6月初旬の見込み。

納口さんは1997年から研究の傍ら科学教室を始め、延べ4千回以上開催。通常は学校やイベントに出向くが、コロナの影響で3月以降は約40件がキャンセルされた。「子どもたちに会いたくて仕方ないが、画面の向こうの反応を楽しみにしている。自分で面白さを見つけて工作や実験もしてほしい」と呼び掛けた。

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