2020年6月4日(木)

「HTTR」新規制基準に正式合格 原子力機構大洗研 2021年3月の再開目指す

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原子力規制委員会は3日、定例会合を開き、日本原子力研究開発機構(原子力機構)大洗研究所(大洗町成田町)にある高温ガス炉の高温工学試験研究炉「HTTR」が新規制基準を満たしているとする「審査書」を決定した。審査に正式合格したことを受け、原子力機構は、早くて来年3月の運転再開を目指すとした。

会合では、更田豊志委員長を含め、委員5人全員から異論は出なかった。会見で更田委員長は「長期間(運転)停止しており、慎重に対処してほしい」と述べた。

HTTRは原子炉の冷却にヘリウムガスを利用。炉心溶融や水素爆発の恐れがなく、冷却材に水を使う軽水炉より安全性が高い。950度の高温熱を利用し、発電以外にも二酸化炭素を排出せず水素製造が可能。原子力機構は東欧ポーランドと高温ガス炉の研究協力をしており、輸出を見据えている。

出力は熱出力で3万キロワット。1998年に初臨界に達した。

原子力機構は2014年11月に同委に原子炉設置変更許可を申請した。今年3月に同委は審査書案を取りまとめ、文部科学相、原子力委員会に意見聴取して妥当との回答を得た。

県庁で会見した原子力機構は「地域にしっかり説明し、理解していただいた上で(運転を)進めたい」と話した。



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