次の記事:常磐道で速度違反、身代わり出頭させる レーサーら逮捕

茨城県内で通常授業再開 新型コロナ対策、外に移動し密避け昼食

「3密」を避けるため教室を出て昼食を取る生徒たち=8日午後、水戸市小吹町の県立水戸桜ノ牧高、菊地克仁撮影
「3密」を避けるため教室を出て昼食を取る生徒たち=8日午後、水戸市小吹町の県立水戸桜ノ牧高、菊地克仁撮影


茨城県の新型コロナウイルス対策が最低レベルの「ステージ1」へ引き下げられた8日、全ての県立中学・高校やほとんどの公立小中学校で通常授業が再開した。県立高校では、4月中に休校となって以来約2カ月ぶりに生徒全員が顔をそろえ、多くの学校で部活動も再開した。一方、受験を控えた生徒からは授業の遅れを不安視する声も聞かれた。

水戸市小吹町の県立水戸桜ノ牧高では、4月13日以来の通常授業再開となった。3年の平塚雄基さん(17)は「この数カ月、話し相手は家族がほとんどだった。友達と話せて、ストレス発散になった」と、級友との会話を楽しんだ。

教室の日常は、同ウイルス対策により変わった。全ての生徒や教諭がマスク姿で授業に臨んだほか、教室の出入り口には消毒液が備えられ、換気のためドアや窓も開放。普段なら机を囲んだにぎやかな昼食も、対面や会話を極力避け、ベランダや屋外に移動する姿も見られた。

同校は、休校中も授業の動画配信や専用アプリを使い生徒と情報交換に努めてきた。それでも、受験を控えた生徒の不安は尽きない。3年の上野代芽依さん(18)は「自宅での勉強は進めてきたつもりだが、授業の遅れは心配」と口にした。

このため同校では、例年5週間の夏休みは2週間に短縮。15日からは週に3日ほど7時間授業を取り入れ、授業の遅れを取り戻す方針。佐藤健太郎教務主任は「放課後の課外授業を含め、できる限りのことを行っていきたい」と話した。

最近の記事

茨城の求人情報

全国・世界のニュース