2020年6月15日(月)

北茨城の常陸之介さん 信長題材にライトノベル、茨城PR

作中に登場する織田信長の仮面を着け、著書を持つ常陸之介寛浩さん=北茨城市磯原町
作中に登場する織田信長の仮面を着け、著書を持つ常陸之介寛浩さん=北茨城市磯原町

時代は戦国、舞台は大半が滋賀県。ところが、文中に数多くの「茨城」がちりばめられているライトノベルがある。「本能寺から始める信長との天下統一」(オーバーラップ文庫)は、北茨城市在住の作家・常陸之介寛浩(ひたちのすけかんこう)さんのプロデビュー作。7月には第3巻の発売が予定されており、常陸之介さんは「『魅力度最下位』などの話が出るたびに悔しい思いをしていた。本文中に自分ほど『茨城』の文字を使っているライトノベル作家はいないと思う。作品を通して、少しでも茨城について知ってもらいたい」と話している。

北茨城市出身の常陸之介さん。小学生のころ、NHK大河ドラマ「独眼竜政宗」を見たことがきっかけで歴史好きになったという。高校卒業後に福島県の会社へ就職したが、5年ほど前「子どもに『勉強しなさい』と言うとき、自分が家でゴロゴロしていると説得力がない」と一念発起。ライトノベルも好きだったため、投稿型小説サイト「小説家になろう」などで小説を書き始めた。

3作目となる「本能寺〜」は、茨城県出身の男子高校生が本能寺の変の現場にタイムスリップして織田信長を救い、さまざまな出会いを通して戦国時代で生きていくというあらすじ。主人公は郷土愛が強く、随所に茨城の地名や神社仏閣などを想起する描写がある。

同作は「小説家になろう」内で行われた第5回オーバーラップWEB小説大賞で金賞を受賞。常陸之介さんは「織田信長を題材にすると、どうしても本能寺の変に向かっていくか、本能寺を回避する動きになる。だったらむしろ、そこから初めてみようと思った」と着想の経緯を明かし、茨城の要素を用いていることについては「茨城について、知ってもらっていないという歯がゆさがあり、盛り込みたかった」と語った。

7月25日には第3巻が発売される。既刊の物語はほぼ滋賀県で展開されたが、最新刊では関東に舞台を移すという。「茨城もたくさん出てくる。常磐自動車道を走ったことがある人ならニヤリとしてくれる描写などもあるので、楽しんでほしい」と呼び掛けた。

現在は会社員との二足のわらじを履く常陸之介さん。専業作家を目指しながら、次回作として茨城を舞台にした青春ラブコメの執筆もしているといい「自分にとって最も表現や想像がしやすいのが茨城。読者に地域の魅力を伝えていきたい」と意気込んだ。



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