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《新型コロナ》写真館が「オンライン結婚式」注力 「3密」回避 会議アプリ活用

結婚式場とゲストをオンラインでつなぐ結婚式「Wedding Live」のイメージ(小野写真館提供)
結婚式場とゲストをオンラインでつなぐ結婚式「Wedding Live」のイメージ(小野写真館提供)


新型コロナウイルスの影響により多人数で集まるのが難しい中、フォトスタジオやブライダル事業などを展開する、ひたちなか市東大島の小野写真館(小野哲人社長)は、自社の結婚式場とゲストをオンラインでつなぐ結婚式「Wedding Live」に力を入れている。感染を防ぐための「新しい生活様式」に適応した、新たな結婚式プランを提案する。

ウエディングレストランのALAISE(アレーズ、同市)とBaum(バウム、つくば市)、ゲストハウスのARCHE(アルシェ、龍ケ崎市)の3店舗で行う。

感染拡大前から同社は、少人数で従来スタイルの式だけでなくカジュアルな式も提供していたが、招待者が遠方だったり、高齢で体が不自由だったりして参加できない人への対応が課題だった。

新型コロナウイルスの感染が拡大する中で、多くの企業で在宅勤務やテレワークが普及し、オンラインのテレビ会議が浸透してきたことに着目した。

今まで式に参加できなかった人がオンラインで参加できるだけでなく、式場出席者を一定の人数にした上で他の人には自宅など別の場所から参加してもらうことで密集、密接、密閉の「3密」回避にも対応できると判断し、5月末からスタートさせた。

ブライダル事業部の荻津正志部長は「これまでの課題に対応できるとともに、新型コロナで結婚式の開催を迷っている人に新たな提案ができる」と話す。

新プランでは、ビデオ会議アプリ「Zoom(ズーム)」で式場とゲストをつなぎ、指輪の交換や乾杯など式の様子を配信する。記録として残せるよう、映像編集にも対応する。

オンラインで参加する人に対しては、式当日に振る舞われるコース料理に近い料理を前日に届ける。式の進行に合わせて料理を味わいながら、式場の雰囲気を一緒に楽しんでもらえるよう工夫した。

荻津部長は「同じ空間に集まり、同じ時間を共有するのが結婚式だったが、オンラインで新たな可能性が広がった。新郎新婦が求める式を実現するためのツールにしたい」と意気込む。

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