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日本刀、自宅で公開 常陸太田の石井さん 地元出身、武弓作など

日本刀の魅力を語る石井毅さん=常陸太田市松平町
日本刀の魅力を語る石井毅さん=常陸太田市松平町


常陸太田市松平町の元中学校長、石井毅さん(80)は、同市ゆかりの刀匠などの日本刀を収集し、希望者には自宅での鑑賞を受け入れている。石井さんは「日本の大切な文化財。幅広い世代に興味を持ってもらえれば」と話している。

水戸藩では、光圀の時代に具備の充実で藩内に刀工が集められ、大村加ト(かぼく)、呉服山則利、常陸(ひたち)大目(さかん)利重(とししげ)などがいたという。

石井さんは高校時代に剣道を始め、居合の勉強にも取り組み、1970年ごろから日本刀を手にするようになった。現在は地元出身の武弓祐春(たきゅうすけはる)の刀などを含め、約20本を保管している。

所有する刀を県立歴史館(水戸市)や地元の公民館などで公開したこともあり、展示会の来場者などからの問い合わせに応えて、自宅での鑑賞を受け入れた。県外から足を運ぶ人もいるという。

自宅での公開では安全を最重点にし、鞘(さや)やツバ、切羽、柄などを外し、抜き身だけで飾って見せている。石井さんは「居合を学ぶうちに自分の体に合った刀を探すようになった。刀の美しさ、奥深さを感じてもらえれば」と話す。問い合わせは(電)0294(85)0086

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