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《新型コロナ対策》全市立校に仕切り板 日立市教委 飛沫防止へ順次配布

折り畳みできるパーティションを机に設置して給食を食べる児童たち=日立市河原子町
折り畳みできるパーティションを机に設置して給食を食べる児童たち=日立市河原子町


新型コロナウイルスの感染防止策として、日立市教委は全ての市立小中学校・特別支援学校でパーティションの設置を始めた。児童生徒らがそれぞれ透明の仕切り板を机の上に立てて、給食や熱中症対策でマスクを外した際に、飛沫(ひまつ)を防ぐのが狙い。7月中旬までに各校へ順次配布する。

市教委は児童生徒と教職員の感染リスクを減らすため、プラスチック製のパーティションを市立学校41校の全児童生徒に1人1個ずつ配るほか、職員室・図書室に設置する。パーティションは計1万3111個で、費用約800万円は本年度予算の予備費で対応する。

児童生徒向けの仕切り板はコの字型で幅50センチ、奥行き40センチ。高さは小学1、2年生が40センチ、同3年生以上が50センチ。ゴムひもで学習机に固定する。使わない場合は三つ折りにし、机脇のフックに掛け、簡単にしまうことができる。職員室と図書室には、人が対面になる机上に幅61センチ、高さ50センチの仕切り板を配置する。

市教委によると、すでに低学年用の約2700個を配布した。各校ではマスクの着用を基本とし、授業中や給食時にパーティションを活用する。

同市河原子町4丁目の市立河原子小(益子和則校長)では6月30日から、1、2年生計65人がパーティションを使い始めた。児童たちは透明の板越しに手を挙げて発言したり、給食を頬張ったりしていた。

2年の樫村颯太君(8)は「黒板の字が少し見えにくかった。ちゃんと自分で折り畳みできそう」と感想を述べた。横塚歩君(7)は「少しマスクを外してもいいんだと思った」と安心した表情を見せた。

市教委の藤田剛学務課長は「これから暑くなるので感染症と熱中症対策に役立てて、安心した学校生活を送ってほしい」と話した。

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