2020年7月22日(水)

「Go To」にぎわい回復期待も東京除外に不安 茨城県内の観光産業

4連休を控え、土産品を陳列する店員=水戸市見川町
4連休を控え、土産品を陳列する店員=水戸市見川町

22日にスタートした政府の観光支援事業「Go To トラベル」を巡り、コロナ禍に苦しむ茨城県内の観光産業は、にぎわい回復に期待を寄せる一方、東京発着の旅行除外の影響や新型コロナウイルスの感染再拡大のリスクに不安を募らせる。

「感染拡大がどの程度集客に影響を与えるか。この4連休は今後の試金石になる」。菓子メーカー、亀印製菓(水戸市)の脇田範一社長は力を込める。

感染拡大の影響が出始めたのは3月以降。観光施設や宿泊施設などへの卸売りは4月が前年同月比で8割減、5月も同じく7割減と落ち込んだ。ただ6月に入り、回復基調をたどりつつある。

23〜26日の4連休は鉾田市産メロンを使ったどら焼き「メロどら」など、売れ筋を中心に在庫は例年の7割程度用意した。県民を中心とした需要への期待はあるものの、東京都からの来県は見込みにくく、連休中の売れ行きは「正直見通せない」と明かす。

連休後には繁忙期のお盆が控える。脇田社長は「来てくれるお客さまが何を求めているかを考え、商品を切らさないよう、しっかり売っていく」と意気込む。

新型コロナの影響で、大洗と大洗サンビーチの両海水浴場の開設を中止した大洗町。ただ23日から町営駐車場の一部を有料化して開放する。駐車場の閉鎖に伴う地域経済への影響や、路上駐車につながらないかを考慮した。

「これまで大洗町の感染者数はゼロ。産業の活性化などを期待するが、慎重に対応している」。町商工観光課の担当者は思いを口にする。

開放するのは、第2サンビーチ駐車場と大洗海岸公園駐車場の計3千台。駐車場利用者には、遊泳できないことを周知徹底する。駐車場の利用が上限の台数に迫れば、入場制限を検討するなど柔軟に対応する。

同町磯浜町のアクアワールド県大洗水族館は従来の入場制限に加え、18日に電子チケットの販売を始めた。チケット売り場の混雑を回避するのが狙いだ。ただ当日券を買い求める人が押し寄せる可能性もあり、入場制限の解除を待つ人でごった返す恐れもある。

同館の担当者は、4連休を前に各地で感染者が急増している状況を不安視する。「来てほしいとの思いはあったので、観光業に携わる人にとっては衝撃だ」と声を落とした。



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