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《新型コロナ》茨城県推計、感染ピーク時患者440人 500床確保へ計画

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茨城県は22日、新型コロナウイルスの感染ピーク時に県内では患者が最大440人に上ると推計し、入院病床を現在の約3倍に当たる最大500床確保する計画を明らかにした。国が示した新たな患者推計モデルに基づく試算で、このうち重症病床は現在の30床から最大70床まで増やす。

同日開かれた県新型コロナウイルス感染症対策協議会(岡部信彦委員長)で計画案を示した。

県によると、新規陽性者数が人口10万人当たり週2.5人(本県では74人)、陽性率7%などの想定で患者数を推計。その結果、最大値で入院患者数は440人、うち重症者64人、軽症などの宿泊療養者230人とした。

この推計値を踏まえ、感染患者を受け入れる病床の確保目標は最大約500床(うち重症約70床)、宿泊療養施設は同約300室と設定。PCR検査など1日当たりの検査能力は約1100件とした。病床確保は、空床にしておく医療機関の負担も考慮し、病床稼働率や感染状況に応じて3段階で拡充していく。

「フェーズ1」は既に確保済みの160床(うち重症30床)で運用し、稼働率が3分の1(基準病床)に達した段階で「フェーズ2」の300床(同50床)に向けた準備を各医療機関に要請する。

「フェーズ2」でも基準病床を目安に「フェーズ3」の500床に向けた準備を要請する。クラスター発生など病床の不足が見込まれる場合は、3分の1の目安を待たずに病床を準備する。 同協議会の岡部委員長は「感染症のために空床をつくることで一般の救急患者を受け入れられなくなる恐れもあり、そのバランスも考えないといけない。フェーズの切り替えは地域の事情に応じて行政と医療側でよく連携して進めてほしい」と述べた。

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